保育の指導計画【コピペ】しちゃっていませんか?

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先日ドラマを見ていたらこのようなセリフを耳にしました。

「あなたの企画書コピペだらけよね?」

これを聞いてふと思いました。

保育の世界にも「コピペ」が蔓延していないかしら?
今日は保育とはかけ離れたような「コピぺ」から考えていきます。

批判された「コピペ」

先述の「コピペ」とは何かからお話しましょう。
「コピペ」とはコピー&ペーストの略語です。
パソコンやスマホなどで文字を選択してコピーし、それを別の場所にペースト(貼り付ける)ことです。

簡単なものでは、検索したい言葉を検索バーにコピペする方法がありますね。

しかし、ドラマではそのような行為そのものではなく、「あなたの企画書は他人の考えを寄せ集めただけだ」というところを指摘されていたわけです。

自分の考えがなかなか出てこないので、ネットのいろいろな文章から言葉を「コピペ」してつなぎ合わせて、いかにも自分が作ったかのようにしたことは、場合によっては法に触れてしまう場合がありますね。(著作権等)

 

保育の中のコピペ

先ほどの話は、一般企業の中の「企画書」をコピペで作ったというものでした。
では保育の中での「コピペ」はどんなものでしょうか。

それはズバリ「指導計画」です。
指導計画(特に月案や週案)を作成する時に、保育雑誌などに載っている立案を丸写ししたことはありませんか?

特に時間がなくて締め切りに間に合いそうもない時に、載っている文章をそのまま計画案として書いてしまう人が多いのではないでしょうか。

さて指導計画の「コピペ」は許されるのでしょうか

 

書き方のわからない保育士

新人保育士は指導計画をクラスのリーダーに見せて、何度も書き直しをさせられる場合があります。

リーダーが丁寧に指導してくれる場合は問題ないのですが、「これじゃダメ、書き直して」のように突き放されると一体何がダメと言われているのかわからなくて途方に暮れてしまいます。

そのように困っている保育士をネットの書き込みで見かけたことがありました。

その時に他の保育士の書き込みで「〇〇の本が参考になりますよ」のようなアドバイスが多くみられました。
すごく真っ当なアドバイスですよね。

でも、このアドバイスを受けた新人保育士は、指導計画の「コピペ」をしてしまう可能性はないでしょうか。

指導計画は出来上がっても、果たして保育はうまくいくのだろうか?
そんなことを考えてしまいました。

 

本を参考にするということ

何年も経験を積んだ保育士も、本にある指導計画などを参考にします。

自分の計画と比べてみて、自分の保育にはない方法を探したり新しい保育のきっかけをもらったりしています。
それは、計画の立て方がきちんと流れを掴んでいるからできることです。

流れというのは、【年間指導計画】→【月案】→【週案】→【日案】のように大きな計画から細かい計画へと落としていくことです。

本来は日案を書く時にうまく案が出て来ない時は、週案に立ちかえります。
週案でつまづいた時には月案に、さらに年間計画へと戻って考えていくものです。

その過程で担任同士で話をしたり、本を読んで新しい知識を取り入れたりしながら計画を完成させていくのですね。

しかしダメ出しを受けた新人保育士は、立ちかえることをせずに目の前の用紙を埋めることだけを考えてしまうので先に進めず本を丸写ししてしまうのです。

丸写しした文章からは何も生まれません。
その文章を一度自分の保育に当てはめてみて「何が違うのか」「どうしたらこの保育に近づくのか」を考えてみなければ意味がありません。

 

指導計画の大切さを考えよう

先輩からダメ出しされた指導計画は、おそらく「計画」の形になっていなかったのだと思われます。

計画がない状態でする保育は、設計図無しで家を建築するようなものです。

目指すべきものがあって、それを実現するために必要なことを書き記し、確認していく作業。
それを軽くみてはいけません。

もしも今あなたが指導計画にダメ出しをされているのなら、まず、何がダメなのかをしつこく聞いてください。

単純に「書き方・表現」なのか、「保育の内容」なのか。
そのどちらかによっても、書き直し方は違ってきます。

「ダメだからいいものを借りてきて写しちゃおう」
そんな考えはやめてしまいましょう。

コピペ禁止令ですね。

そこにある「良い計画」の見本の、「どの部分が素晴らしくて」「それをどう生かせるのか」を考えていきましょう。
その後でその表現を借りるのは大賛成です。

あなたの指導計画。
書き方も含めて、今一度見直してみましょう。

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