自分の思いに合った保育園を選ぶ、ということを考えたことがありますか?
保護者や子どもたちにとってもどの園を選ぶかが重要であるように保育士にとってもどの保育園に就職するかはとても重要なことです。
子どもが好き!保育園で働きたい!そう思ってもいざ働こうとすると、保育園は数え切れない程あります。
今回は、「自分の思いにあった保育士の保育園選び」について考えてみましょう。
自分の考えをはっきりさせよう
「保育園」とひとまとめに言っても、その園ごとに1日の保育の流れ、考え方は全く違います。複数の園を見学して自分に合った園を見つける、もちろんこれはとても良いことです。ですが、なんとなく見て、なんとなく良さそうだから…と選んでしまうと就職してから、こんなはずじゃなかった!!ということになりかねません。
まず、自分がどんな保育を求めているのか、保育の理想像を明確にすることが大切です。
ここでは、どのようにして明確にしたら良いのか、どこに着眼して複数の園を比較すべきなのかをお話しさせていただきたいと思います。
園の特色をつかもう
園の特色は、園のホームページを見ればおおよそのことはわかります。
どういう信念を持って保育を行っているのか、そのほかにも1日の保育の流れ、年間行事、ブログでは園内での様子を文章や写真付きで見ることができます。
時間に縛られない自由保育なのか、どろんこになって大自然の中で遊ぶことを大切にしているのか、時間で細かく決められ、保育の中に英語や習字など勉強に関するものを取り入れているのか、体操・鼓隊・ダンスなど特定のものに重きを置いているのか、宗教やモンテッソーリ教育など信仰するものに基づき、保育を行っているのかを調べてみてください。
園児の定員や、保育時間も併せて確認してみてください。定員が少ない中で、一人一人に向き合って、寄り添って保育をしたいのかどうかも考えてみましょう。
ホームページを見るだけでも、自分の思いにあった保育園かそうでないかを知ることができます。
ここからがスタートです。
見て、調べて、理解しよう
制作物、うた、行事、壁面…これをみただけでも園の特徴がわかります。
・制作物
ちょっと面倒ですが最近のブログの記事と数年前の記事を比較してみてください。
年齢によって毎年同じものを作っているのか、また工程が多い凝った制作物をしているのかが分かります。
・うた
うたも同じです。誕生会や行事などのブログを見ればどんな歌を歌っているのかが分かります。
凝っているもの、毎年違うものであれば、労力はかかりますが自分のしたい制作を積極的に取り入れられるということです。
反対に言えば、毎年同じものを作る園では、準備時間などは大幅に短縮されますが、うたも制作も型にはまったものを毎年進めていくことになります。
今の流行り物を取り入れているのか、昔ながらの遊びや歌を大切にしているのか、アニメやキャラクターものは良しとする園なのかが分かります。
・行事
行事の多さに保育士の負担は比例して増えます。
衣装や内容なども、制作物と同じく、数年前のものと比較すれば毎年衣装を作っているのか、どれくらいの質が求められるのかが分かります。
・壁面
保育士が主導になって壁面が飾られているのか、子どもの手がかかったものがどれくらいの頻度で取り替えられているのか、それも重要です。
なんどもしつこく言いますが、凝った素敵な作品である分、保育士の負担は増えるのです。
どちらを選ぶのが正解なのか。
正解はありません。
ですが、もし持ち帰り仕事になるとしても、自分で考えたものに沿って丁寧に素敵な作品を仕上げたいのか、園の方針に従って決まったものを仕上げても快く保育を進められるのか、自身でよく考えてください。
実際に保育園に行ってみよう
本音を言うと、気になった全ての園を見学することをおすすめします。
実際に自分の目で見ることが何より信用できるものだからです。
まさに「百聞は一見にしかず」です。
園を見学するということは、前述のことがすぐに見てわかるということです。
わからないこと、聞きたいことも実際に現場の先生に伺うこともできます。
ただ園見学に行くだけでは意味がありません。
何を知りたいのか、何を聞きたいのか、 はっきりと考えてから行くことが重要です。
実際に行くのは大変だけど、詳しく知りたい!という方は「保育の教科書」で園見学・面接の調整ができるのでコンサルタントにぜひ相談してみてください。
見て、考えて、最終的に絞ることが1番大事です。
保育士同士のコミュニケーション
こればっかりは実際に園に行かなければ一切わからないことです。
ですが、人間関係がギクシャクしている職場は嫌ですよね。
職場内の人間関係も、就職する前に知っておきたいことの1つです。
職場の年齢層、会話の雰囲気も園見学の際に見ておきたいですね。
また、園見学という形の他に、体験入職のできる園もあります。
選考の中で体験入職ができるかどうかは、「保育の教科書」のコンサルタントへお気軽にご相談ください。
丸一日保育を見せていただくことができれば、自分に合った保育園なのか確信が持てると思います。
まとめ
沢山書かせていただきましたが、どれも抜かすことのできないとても重要なチェックポイントだと思います。
楽しく長く勤めるために、少しの労力を惜しまず、自分に合った保育園をぜひ見つけてください。