保育士三年目の悩み


憧れの職業である保育士になることが出来た、その喜びでいっぱいだった1年目。
保育を仕事にしてみると、子どもにとって、保護者にとって、職員で連携を図るために、といった多くの壁に当たるはずです。

先輩保育士に頼りながら少しずつ成長していきたいという思いがありながらも、新人が入ってくることによって、置かれる立場や見えてくる保育が変わってくることは自分の成長のきっかけでもあります。

その成長のきっかけを見逃さず、より自信を持って保育をするために、悩みの一つひとつを大切にしながらステップアップできる方法を考えていきましょう!

 

 

1.新人保育士への指導は、自分を見つめなおすことから

自分の経験も浅いうえに、園のこともまだ知らないことがあるとすると、越えなければいけない自分の壁は大きく見えますね。

まずは、自分と向き合い、日々の保育の中で何が辛いのか、何を学びたいのか、何を手伝ってもらえたら嬉しいのか、どのような声掛けをしてもらえたら頑張ろうと思えるのか、など、日々の保育のことだけでなく、精神的な面についても仕事をする姿勢について振り返ってみましょう。

教える相手が自分と近い年齢であればあるほど、様々な思いに寄り添える機会は多いはずです。

後輩保育士である前に、相手も一人の人間であるため、成長への導き方は一様ではありません。
そのため、個々に合わせたサポートが必要になります。主活動の実施の点から考えていきましょう。

 

1-1.プロセスを見出す

私は、「やってみて。」と言われて経験を積みながら自分の体と心でプロセスを学んできました。
活動を展開する時間配分や他保育士に何を手伝ってほしいか、などのプロセスの組み立てがしっかりできているようであれば、自分で保育を思い通りに行ってみる機会をたくさん作ってあげましょう。

一人でプロセスを見出すことが難しい場合は、保育中に自分が見せた姿について話す時間をつくり、「○○君は今日、~の姿だったからこのように声を掛けた」という姿に応じた援助の方法や活動の展開の方法を具体的に伝えてみましょう。

あくまでも、押し付けるのではなく、選択肢を増やしてあげることで、自分が本当に良いと信じるものを身に付けていけるようにしていくと充実感が得られると思います。

その際、リスクについて必ず確認し、複数担任であれば、子どもの安全は全員で守れるようにしましょう。

 

1-2.実行する

実際の活動や保育では、「見守る」という姿勢が大切になります。

自分で得た気付きが一番の自信に繋がることを信じ、方向性を否定せずに待つことです。
先や見通しが見えてしまうことがありますが、それは、私自身も経験から得た答えでした。

子どもの姿が予想される時には、先に回ってサポートをしてみることが自分にとっても良い学びになり、後輩にとっても安心感を得て働くことが出来る場面になっていきます。

 

1-3.考察の時間

反省をするということは、大切な時間ですが、一緒に反省の時間を持つことが全てではなく、一人でじっくり振り返ることができる時間が必要になります。

毎日、その時間をつくっていくことは、厳しい状況になりますので、日誌を書く時間が一番その日のことを思い返すのに無理のない時間になると考え、私はその時間を使って考察を繰り返してきました。

そのため、後輩が日誌を書き終わった様子を見て、声を掛けてみると、自然と、「○○の時は、どうすると良かったんでしょうか?」と自分でも解決することができなかった疑問が口から出てくることが多く、一緒に考える時間をつくることが出来ました。

考察を一緒にする場合も、相手がどのようなねらいで行ったのかをしっかり聞いてあげましょう。
後輩自身が自分で気付くきっかけになります。

 

1-4.自分がどのように教えられてきたかを振り返る

後輩指導と言うと、自分が全て手本を見せなければならない、という気持ちになりますが、自分と向き合うことで、相手に見せたい自分、見てほしい自分が分かってくると思います。

そして、自分の保育がつくられてきた過程を思い出すことで、何が成長に必要だったかを知ることが出来ます。
これまでの先輩の姿が私にとって全て見本になる保育であったかというと、そうではありませんでした。

つまり、選択していくのは後輩自身です。
なので、後輩へ示す自分の姿は、ありのままであって良いのだと思います。
そこから成長していくのも、後輩自身です。

自分が信じてきたことを自信を持って表に出してみた先に自分も知らなかった学びがあり、後輩から学ぶこともたくさん見えてきます。「学び、学ばれる関係」を構築していくことが良い職場環境にも繋がっていくことでしょう。

 

2.リーダーとしての自分

クラスリーダーや未満児クラスのリーダーなど、複数担任を統括する立場になることもあります。
前に立って進めることだけでなく、他保育士のこともまとめていかなければならないとすると、責任を感じて辛い気持ちになってしまいます。

方法やアイディアが浮かばなくなり八方塞がりになってしまうことも多いですが、自分だけで抱え込まずにSOSを出せる人間になることも大切です。

 

2-1.一人ひとりの意見に耳を傾ける

クラス運営は、一つがうまくいかないと周りの目や評価がリーダーに集まってしまいがちです。
忙しさで気が回らない部分が出てきてしまうと、小さな失敗をしてしまいます。

私も、小さな失敗が続いてしまうことがあり、自分の責任だと深く落ち込んでしまったことがありました。

しかし、そんな時こそ、リーダーは、一人ひとりの意見に耳を傾けることが大切だと感じます。
自分が落ち込んでいる時に他人の意見を聞くと、さらに落ち込んでしまうこともありますよね。

しかし、クラス運営は自分だけで成り立っているものではないのです。
リーダーは、会議の時の議長のようなものだと思ってください。

議長は、意見に耳を傾け、交わるところを探し、同じ方向を向いていけるような指針を提案します。
つまり、大切なのは、「耳を傾けるべき時に傾けられるか」ということであり、その機会を設ける事こそがリーダーの仕事であるのだと考えました。

一人で考えるのではなく、様々な視点の意見を取り入れ、同じ方向を向いて保育していけることがクラス全体の良い雰囲気づくりに繋がります。

 

3.求められる役職を最後までやってみる

エルダー(後輩指導をする役割)やクラスリーダーなど、少しずつ任せられる役割が増えてくる3年目ですが、「できない。」「不安だ。」という気持ちは誰にでもあるものだと思います。

どんなに経験を積んできた保育士でも、きっと、一番最初の経験は怖くて不安なものであったに違いありません。

任せてもらったことは、大きな成長のチャンスですが、その役割が自分に向いていないと感じることもあるかと思います。
しかし、今は、経験を積むことが全て自分の身になる時期です。

結果がどうなるか、より、過程を乗り越えながら考える力を身に付け、自分が向いているかどうかよりも、自分がどんな力を求められているのかを考えて仕事を最後までこなしてみると、終えた時には、違う自分が居ると感じます。

 

4.自分は保育士に向いているのか、不安になる

3年間同じ保育園で働いていると、自分はこれからずっと保育士を続けていくことができるのか、本当に向いているのか不安になることが多くなりました。

それは、1年目や2年目の目標が少しずつ形になってきているから、ということも実感として出てきていることも一つの理由にあると思います。
自分について振り返るのにふさわしい時期です。

 

4-1.好きなことや趣味があるかどうか

私は、ピアノやギターを演奏したり、歌を歌ったり、絵を描いたり、文章を書いたり、映画を一日中観ていたり、と趣味が多くありました。

特に、文章を書くことに関しては、気持ちを文章にすると心の中が整理される思いがあり、仕事の支えにもなっています。
プライベートで好きなことに没頭してみることで、仕事への熱が変わってきています。

 

4-2.保育を様々な視点から見る

私は、大学時代、サークルに所属し、子育て支援イベントを企画・実践してきました。

その楽しかった思い出を振り返り、「保育」ということについて改めて考えるようになりました。

私が保育士を目指す意思を強く持ち始めたのも子育て支援をしたいという思いが強かったこと、今でもその気持ちは変わらずに在ることから、子育て支援も保育の一貫であり、保育士だけが全てではない、ということを考え始めました。

そこで、社会で保育を必要としている場は他に無いかどうかについて考えるようになり、そのことが今、働くうえで、新しい視点になっています。
自分が何をするために保育をしているのか。保育を手段として捉えて考えてみると扉が開けるかもしれません。

 

4-3.自分が働いている園について考える

私も少しずつではありますが、自分や園のことを客観的に見ることが出来るようになってきました。

その中で、自分の保育観と合わないことを曖昧にしておくのではなく、どこがどのように合わないのかを考えました。
そして、それと同時に、どこが自分の保育観と合うのかも考えました。

人間は、どうしてもマイナスの部分が記憶に残りやすく、プラスなことは忘れがちです。
マイナスの部分をしっかり整理しながらも、良いことを見つめなおしていくことで、初心を思い出すことができました。

そして、自分が環境のせいにしてしまっていたこともあった、と感じることも多かったので、今ある環境だからこそ出来ることを頑張ろうと思いました。

 

5.自分の好きな「保育」を見出す

保育士は、精神的にも肉体的にも強くなければ続けていくことが難しい職業です。

「子どもが好き」ということが根本にありながらも、保育は、人間のありのままが見られ、見えるからこそ、仕事であることで自分を見失うような思いをすることがあります。

しかし、逆説的に考えると、人間の成長を見ることができる環境は、保育士だからこその幸せであると思います。

私も、いろいろな保育士の方と出会い、人の数だけある保育の方法を見てきたことで、見ていて心が温かくなり、嬉しさから涙が出るような子どもへの関わり方に出会うことが出来、その保育に、そのような人間性に近づきたいと憧れるようになりました。

限界を感じてしまうこともありますが、憧れを抱ける人間に出会い、保育をまた好きになることができました。
皆さんも、保育を好きという気持ちを忘れずに、充実感を感じることが出来る保育現場を一緒に作っていけたらと思っています。

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