保育士の仕事と子育ての両立について

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現在の子育て社会で、一番必要とされているのが保育士さんの仕事です。
でも、保育士の先生も子育て社会の一番の当事者ではないでしょうか。
日本政府は働き方改革や子育て支援と騒いでいますが、世の中の実際を目の当たりしている保育士さんのために、今回は保育士の仕事と子育ての上手な付き合い方についてお話します。

地域や職場環境によって保育士さんの置かれる状況は大きく違うこともありますが、今標題のようなことで悩まれている方はこの機会に自分らしい保育士のあり方と子育て方法をゆっくり考えてみてくださいね。

ものは考えようです。
一つの考え方に縛られているかな、と思う方はぜひお読みになってください。

 

自分の子を犠牲にしているのではないか……

「自分の子供を犠牲にして仕事をしいるのではないか……」
保育士さんに限らず、働くママは誰でも思ったことがあるでしょう。

自分の仕事のせいで、乳児期に保育園に預け、風邪をもらって苦しそうな我が子を見るとついつい「かわいそう……ごめんね」と思ってしまいますよね。
保育士さんは特に、人に自分の子供を預けて自分は人の子を見るのですから、人一倍母親としてのジレンマは苦しく感じると思います。

しかし保育士をしている私の友人は皆、保育園に自分の子供を預けてよかったと言います。

なぜなら、離れている間に保育園で色んな事を吸収してくることを喜ぶことができるからだそうです。
子供の発達や成長について一番詳しい保育士さんだからこそ、母親、もしくは父親以外から受ける刺激(保育園で受ける良い刺激)の大切さを分かっていらっしゃるのかも知れません。

少し余談になりますが、みなさんは「アロペアレンティング」、「アロマザリング」という言葉をご存知でしょうか?
人類学や心理学などでよく使われる言葉なのですが、人は複数の養育者によって子育てシステムを進化させてきたと言われています。

つまり、子育ては母親だけが行うものではないという事です。
この考え方を参考にすれば、保育士であろうとなかろうと、子供を保育園に預けて働くという事は、決して罪深きことでもなければ、子供にとってもかわいそうなことではないのです。

むしろ、親にとってはこのシステムは人間の自然な行いであるということを頭の隅に置いてみてください。

 

 

保育士・子育てを取り巻く社会の動き

最近、少しずつですが保育士さんの子供は保育料を無料にしようという動きがありますね。

実際、当事者になっている方はまだ少ないようですが、「保活」という言葉があるような現代社会では、保育士さんの産後の再就職は以外と受け入れてくれるところがあるようです。
それと同時に、子供の保育園の入園も他の人と比べて有利なところがあるようです(※地方行政によって違います)。

しかし、社会全体から見ても、保育園の数や保育士不足は日本の経済を不景気にする大きな要因として考えられます。
それゆえ、未来を背負う子供を育てる保育士の給料、生活環境、保育士の子供の手当てなどは、今以上にクローズアップされて、対策がなされるでしょう。
今は、日本の中で女性の労働者は貴重な人材とされており、それに伴って保育士の仕事の重要性も上がっているのです。

子供を持つと、保育士を辞めてしまう人も多いですが、今社会で必要とされている人材であるということに誇りをもってくださいね。

 

「仕事と子育て」上手に付き合って行くために

「両立」など綺麗な言葉ではまとめられないのが「仕事と子育て」ですよね。

「保育士の仕事は、決して経済的に余裕を持てる仕事でもないので、とにかく毎日働かないといけないし、でも自分の子供は職場で見ている子供より何百倍も可愛い。今、私は仕事と子育て、どちらに注力すべきなんだろう……」
いろんなことを考えても、結局行き着くのはこの結論です。

これは、あくまでも私の意見ですが、仕事も子育ても両立すべきだと考えている方であればあるほど、子供が大きくなった時「自分なりに両立できた」と思うのではないかと思います。

仕事も子育ても、数字で比べたり量で比べたりできるものではありませんよね。
だからこそ、一生懸命になって、両者のバランスを気にしなければいけなくなっているのです。

ですから、焦っている方、迷っている方は、まず自分の子供に今できることを精一杯してあげるということだけで、職場の子供にも質の良い接し方ができるのではないでしょうか。
それが今できる両立そのものです。
そして、保育者であること、母親であること父親であることが、何のジレンマも感じずにいられるようになるのだと思います。

何年かした後、きっと笑って「仕事と子育ての両立」をご自身で評価きるはずですよ。

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