保育園の子育てサポートの実際


核家族が進んでいる中で、働くお母さんや周りに頼る人がいないにとって、子育てサポートは無くてはならないものになっています。
各市町村の市役所や、公民館、母子保健センター、図書館などでも実施されています。
しかし、その中でも、お母さんたちにとっては毎日子供を見ている保育士の先生や、子供の専門家に頼るということが、一番心のよりどころになるのではないでしょうか。
そうなってくると、やはり保育園での子育てサポートのニーズは高くなってきますよね。

しかし、実際のところ、近頃保護者からの注文が多くなってきている保育園では、どこまで子育てサポートをすれば良いのか戸惑ってしまいます。

今回は、先生の立場から、子育てサポートをどのように考えていくべきか一緒に考えてみましょう。

 

保護者からの子育てサポートの見え方と保育園の見守り

最近は様々な子育てサポートのスタイルがあります。
緊急時の一時預かりや、育児方法を学ぶ会、親子の集いの広場、NPO法人などが行う複合型の子育て施設など、年々子育て中の方がアクセスしやすい環境が広がってきています。

その中で、地域に根ざしながらサポートができるのは、やはり保育園になります。

整った保育環境といつもの先生と友達がいれば、子供はもちろん保護者の皆さんも安心できます。
教育機関や福祉関係などの仕事に関わりがない人にとっては、子供ができるまで子育ての集いの場や、保護者の集いは、実は保育者が思っているより遠くて新しい世界です。
これまで、オフィスなどで働いていた人にとって、子供が集まる場所や遊具のある公園にいくことさえ、ハードルの高いことなのです。

その中で、園庭開放や、未就園児教室、親子教室などいろんな形でアクセスしやすい環境を作ってあげるだけで、一人で子育てに悩んでいる方や、情報交換をしたい方にとっては憩いの場となります。
反対に、ママ友トラブルなんていう言葉も最近は多く聞かれますが、一番は、子供と保護者の新しい社会の入り口として迎えてあげることが望ましいですね。

個人的には、子育てサポートにおいては子供のために保護者のサポートをするべきで、保護者同士のトラブルなどには、子供に被害が出ない限り保育園側は遠くで見守るくらいの方が良いと思います。

サポートといっても、近すぎず遠すぎずという環境づくりが良いのかもしれませんね。

 

保育園の子育てサポートの課題

困っている保護者がいつでも利用しやすいように、保育園のカタチも変わってきています。24時間保育園、一時預かりの無認可保育園、小規模保育園、都市型保育園など、保育園の数を増やすことで、国も子育てサポートをしていると掲げているようなところも多いです。

しかし、今一番問題にされているのは、保育園の質の担保です。

保育士不足と言われながらも、アルバイトやパート(無資格の人もいます)の先生を雇いながら、とにかく子供たちを預かる場所を作っているのですが、保育内容や設備、安全性などは必ずしも適切でないところも多いようです。
一日中、マンションのような一室でテレビを見せているだけの保育所もありますし、お散歩も週に一回、絵本の数も少なかったり、おもちゃにも工夫がなく、遊びの展開ができないような保育環境で運営しているところもたくさんあります。

そんな近年、私がよくいう言葉は「保育と託児は違う」ということです。

保育は、子供の成長や発達を促す保育内容を行わなければなりません。
健康や非認知能力の発達に子供の日々の生活を通して何ができるかを考えなければなりません。
一方で、託児は、子供をあやしたり、食事とトイレの援助のみを行えば託児と言えます。

保育所で考えていただきたいのは、どのような保育が子供にとって良い質なのか。
疑問に思っている先生がいらっしゃったら、ぜひ保育園の中でも遊びのアイディアや環境改善のアイディアを出して見てください。
それは必ず子供たちに直接的な効果を持ち、より良い保育環境を作っていけると思いますよ。

保育環境を整えられるのは先生だけなのです。

 

先生のホンネ

色々、保育現場における子育てサポートについて書きましたが、実際のところの“先生のホンネ”にも触れておきましょう。

私も、幼稚園で子育てサポートをしてきました。
一時預かりに、延長保育、未就園児への保育、園庭開放、夏休みの開放保育……。
子育てサポートをすると市から援助金が出るからと園長先生に頼まれて、どこまで子育てサポートをするんだろうかと思いながら働いた経験があります。

来てくれる子供たちや保護者の方は喜んでくれますし、「ほんといつも助かります」なんて言葉をかけてくれるので、やりがいはありました。
しかし、保育士の不足という問題もあって、先生たちの休みはなくなり、残業手当なしに働いていました(これは私立幼稚園・保育園の場合が多いと思います)。
需要はあるので応えてあげたという気持ちもありますが、正直カラダがいつまで持つのか……といったところもホンネです。

公立以外の保育園や幼稚園の場合は、労働基準法にしたがっていながらも、なんとなくボランティアで仕事をさせられることも多いはずです。

先生にあまりにも過度の負担がかかっているようなら、一度、園の運営者や園長先生側に相談することも必要かもしれません。
先生の過労は子供への事故にも繋がりますので、くれぐれも無理しないようにしないといけませんね。
なかなか声をあげにくい環境ではあるとおもいますが、みんなで発信することが大切です。

より良い保護者へのサポートと子供へのサポートを目指しながら、先生たちも健康にいられる工夫をしていきたいものですね。

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