先輩との関係は難しい


 

私の長い保育歴の中で、自分も含めて「先輩との関係が悩み」という話は数え切れないほどあります。
実際に辞めてしまった同僚もいます。

今「先輩」との関係で悩んでいる方はいますか?

もちろん「仕事」という括りで考えると、どんな世界でも上下関係の問題は起こっているはずです。
でも、保育の世界では、同じクラス担任同士でとても密な関係を築かなければならず、その悩みはとても複雑で深いのではないでしょうか。

しかし、悩んでいても子供達は立ち止まって待っていてはくれません。

先輩とうまくやっていくコツを探してみましょう。

 

その人をどれくらい知っていますか?

あなたがその付き合い方を悩んでいる「先輩」はどんな人ですか?

「怖い」「厳しい」「威張っている」「口だけで仕事をしない」「自分だけ楽をしようとする」……。

私自身の記憶の引き出しが開いてしまうと、このようにまるで悪口のオンパレードになってしまいます。
イケナイイケナイ……。

皆さんもそうですか?

関係を悩むということは、その先輩とのやりとりが何かしらうまくいっていないということです。
コミュニケーションがうまく取れていないとも言えますね。

そんな時、人は、その相手を「嫌な人」と捉えてしまいがちです。

「嫌な人だな」と思うと、それ以外の情報が入ってこなくなってしまいます。
すると、その人が笑っているだけでも「あー、笑ってる、やだな」なんて思うようになってしまい、良好な人間関係など築けるわけがありません。

ここはひとつ、冷静になってみましょう。

その先輩のことをどれくらい知っていますか?

 

信頼関係

保育士と子供、保育士と保護者そのどちらでも「信頼関係」が大事ですよね。

これは保育士同士にも言えることです。

もしも、とても厳しい先輩がいて、あなたが萎縮してしまうほどだとしたら、それは「信頼関係」が築けていないのかもしれません。
おそらく先輩はあなたの保育を信用できないし、あなた自身のことも信じていないのでしょう。

でもそれは、あなたの保育がダメなのではなくて、あなたがどういう保育をしたくて、何に悩んでいるのかが伝わっていないのです。
先輩はたくさんの経験(少なくともあなたよりは長い)をしているので、保育の先を読むことができるはずです。

「こんなやり方をしたら、絶対ダメになるのに何やってるのかしら」

そんな気持ちで、あなたにきつく当たっているのでしょう。

本来は経験の長い保育士は、まだ若い保育士に対して保育の道筋を示す必要があります。
それは時として「指導」であり「相談を受ける」ことであり、「共に考える」ことです。

でも、先輩自身も多くの仕事を抱え、経験者ならではの悩みに押しつぶされそうになっている中で、後輩の気持ちまでを読み取ることができなくなっているのかもしれません。

後輩は先輩に萎縮する。先輩はそんな後輩にイライラする。
そんな中に「信頼関係」が生まれる訳がありません。

信頼関係は、お互いに「相手が今どんな気持ちでいるのか」理解することが必要です。
先に聞いた「その人のことをどれくらい知っていますか?」という事は、この信頼関係にもつながります。

4月、はじめましての園児と信頼関係を築く時にあなたはどんなことをしますか?

明るい声で接し、たくさん声をかけスキンシップを取りながら、その子が何を望んでいるか何を感じているかを必死で考えますよね。
そして園児は、
「この先生は僕のことを好きでいてくれて、僕の気持ちをわかってくれる人だ」
ということを心で感じ取ります。

お互いが相手のことを知ろうとするからこそ、理解することができるわけです。

さあ、あなたと先輩はお互いのことをどれくらい知っているのでしょうか。

 

くだらないことが大切

先輩のことをよく知ろうと思っても、気持ちが萎縮している時には相手に話しかけることも緊張してしまいますよね。

仕事中は、黙々と自分のことをこなすのが精一杯です。

 

やはり仕事から少し離れた時間、休憩時間や仕事が終わった後がチャンスです。

先輩がいるからといって他の人との会話も萎縮していませんか?

ぜひ休憩時間は楽しく会話するあなたでいてください。
同期とでもいいですし、他の人当たりのいい先輩とでもいいです。
テレビの話や面白い話など、仕事から離れた内容を明るく話しましょう。

「仕事もできないくせにテレビの話ばかりして」
って思われそうですか?

いえいえ。

萎縮していない楽しいあなたを、先輩に見せるチャンスですよ。
もしかしたら、先輩も話に乗ってくるかもしれません。

仕事で心が萎縮している時は、全く関係ない「くだらない話」が一番です。
あなたの趣味の話をしたら、
「あら、そんな一面もあるのね」
と思ってもらえるかもしれません。

 

大事なのは「信頼関係」を築くための一歩を踏み出すことです。

 

先輩を観察しよう

自分の良い面を知ってもらう工夫をしながら、今度は先輩のことも知っていきましょう。

いきなり「ご趣味は?」なんて聞くわけにはいきませんので(聞いてもいいですけれど)、普段の先輩をの保育をよく見てください。

先輩はピアノが上手だな。
運動遊びが抜群にうまいな。
先輩が保育すると子供が落ち着くな。

すごいな、素敵だなと思うところがありますか?

素敵だなと思うところをぜひ口に出して先輩に伝えてください。

この時、思ってもいないことを言ってはいけません。
それはゴマをするということになります。

必ず、あなたが思う本当の気持ちで話してください。

褒められて嫌な気持ちになる人はいません。
「先輩みたいにピアノが上手になりたいです」
のように伝えてください。

「どうして先輩が前に立つと子供がぐっと集中するんでしょうか」
と尋ねてください。

 

先輩と分かり合える糸口が見つかるはずです。

「この先生は子供を集中させられないと呆れていたけど、先生なりによく見て悩んでいるのかしら……」
と思ってもらえたら、「怖い先輩」が「指導してくれる先輩」に変わるかもしれません。

人、あるいは人との関係が変化するきっかけはどんなところに転がっているかわからないものです。

 

明日先輩に会ったらこの記事のことをちょっぴり思い出して、そして少しだけでも行動してくださると、

パソコンの前の先輩は嬉しく思います。

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