1歳3か月~2歳未満 保育のポイント【前編】

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1歳児クラスの保育士さん、どんなことを大切に保育をしていますか?
この記事では、発達に合わせた運動、お絵かきについてご紹介します。

保育計画を立てる際にも、参考にしてみてください。
子どもの発達に合わせ、普段の保育を工夫できると思います。

全身を動かそう

1歳3か月~2歳は、安定して歩けるようになる時期ですね。
この時期には、起伏のある道や階段などいろいろな場所を歩いたり、よじ登ったり、這ったりします。

そうして全身を使って動くことで、運動機能の発達を促しましょう。

 

四つばいの動きを多く取り入れよう

安全が確保しやすい園内で、手足を使った動きをたくさん楽しみましょう。
歩き始めると、あまりはいはいをしなくなりますが、四つばいは全身の機能発達にとって重要な運動です。
保育の中で意図的に取り入れましょう。

階段などを使うことで、自然に「はいはい」の運動ができるように工夫しましょう。
階段は上るときだけでなく、四つばいで下りることもできます。
しっかり保育士が見守り、安全な環境で行いましょう。

また、巧技台を組み合わせて、細長いコースを作るのもおすすめです。
こちらの方が落ちる心配がなく、安心かもしれません。
はしごやトンネルを入れると、自然と四つばいができますよ。

 

起伏のある場所で足腰を使おう

起伏がある場所、地面が柔らかい場所や不安定な場所では、足腰を使う動きができます。

例えば、公園にある小さな山など、傾斜面のある場所をあえて選んで歩きましょう。
傾斜がきつい場合には、自然と手を使った全身運動になります。

砂山やどろんこの地面も不安定ですね。
その場所であそぶだけで、足腰をしっかり使った動きになります。
保育士が砂山を作ることが出来れば、足を取られながら一生懸命上るのでこれもおすすめです。

また、室内であれば、布団やマットを組み合わせて山を作ります。
これも不安定な場所となり、上り下りするだけで全身運動になりますよ。

 

「歩きたい!」を満たそう

自分で歩けるようになると、手をつないだり、乳母車に乗るのを嫌がるようになります。
危険がなく、子どもが一人で思う存分歩き回れるスペースと時間をつくり、子どもの「歩きたい!」という欲求を満たしてあげましょう。

保育士は、子どもの後ろにつくなど、転倒に注意しながら見守りましょう。

子どもが「自分で歩いている」と実感できることが大切です。
もちろん、車が通る道など危険な場所では、必ず手を繋ぎましょう。

 

ぐるぐるなぐりがきを楽しもう

なぐりがきは、リズム感などの感覚、外界に働きかける積極性、手の動きをコントロールするなど、さまざまな発達を促す活動です。

感触あそびの経験を積み、肩やひじ、手首を使った運動が豊かになる時期なので、「描く活動」を導入しましょう。

 

往復線からぐるぐる丸へ

1歳前期頃は、腕を動かすときに、肩を支点とする運動が中心なので、往復線を描くなぐりがきが中心です。

それが、1歳後期になり、歩行も確立してたくさん体を動かすようになると、腕を肩とひじの2つの支点で動かせるようになります。
すると、ぐるぐると丸く描くようになっていくのです。

この1~2歳の時期は、自我が芽生える時期でもあるので、表現力の幅が拡がり、描くものに変化が現れます。

 

大きな紙に楽しく描こう

とにかく「楽しく描く」ことが大切です。
楽しいことには意欲的に取り組めるようになります。

思い切り腕を動かして、自由に描けるように大きな紙を用意するのがおすすめです。
一人に一枚大きな画用紙というのもいいですし、模造紙を使ってみんなで描くのも楽しくていいですね。

紙質は、腰が強く薄手で、滑りの良いものがいいでしょう。

保育士は、子どもと同じ向きから絵を見るようにしましょう。
その際、「○○なの?」など具体的なイメージに結び付けようとするのではなく、「ぐるぐるお絵かき楽しいね~」と描く楽しさを共有するようにしましょう。

 

発達に合わせた画材

丸型のクレヨン

丸型は握りやすく、てのひらですっぽり握ることができます。

 

ブロック型クレヨン

親指、人差し指、中指で握ることができ、なめらかで滑りやすいので、力が弱くても描きやすいです。

 

水性フェルトペン

力が弱くても描きやすいです。
ペン自体が太めのものを用意すると、握りやすいです。

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