毎日悩んでいる保育士必見!【連絡帳どうしてる?】

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保護者との関わりの中で欠かせない物の一つに「連絡帳」があります。
園によって、何歳まで使用するかどんな形式か、それぞれ違いがあると思います。

でも目的は皆同じ、園の様子を伝え家庭の様子を知ることです。
今回は連絡帳について考えてみます。

連絡帳でわかること

私が務めた園ではどこでも0歳児クラスから2歳児クラスまで使用し、年齢によって少しずつ形式が違いました。
どの年齢でも、家庭の食事、睡眠、体温などの健康がわかり、同じく園での生活のこと、遊びの様子が伝えられるようになっています。

朝の視診では連絡帳の内容と合わせて健康状態などを見ますし、
早番遅番でなかなか会えない保護者でも連絡帳で様子が伝えあえる、なくてはならない物です。

必ず毎日書き上げる大変さ

大切な連絡帳、保育士は迎えが来るまでに全て書き上げなくてはなりません。
その日どんな遊びを楽しんだのか、どんな気持ちで一日過ごしたのか、何をどれくらい食べたのか、睡眠はどれくらい取れたのか。

ゆっくり書いている暇はもちろんありません。
とにかくペンを走らせて時間内(主に午睡時間)に終わらせるように必死になります。

連絡帳をかきあげると、「まにあった」とほっとしますし、保育士の会話は「連絡帳終わった?」がお決まりになります。

本当に役にたっているの?

毎日必死に書く連絡帳なのに、これ本当に必要?と思うようなこともあります。
それは保護者の記入欄を見たときです。

食事→ごはん(白飯のみ?それとも全部まとめての意味?)

体温→毎日同じ数字(毎日ぴったり?本当に計ったかなぁ)

睡眠→無記入(夜更かしだから書けないのかな?)

家での様子→元気です(いや!何をしたか、機嫌はどうか知りたいよー)

いろんな思いを飲み込んで朝の視診で大事なところを確認します。
とても時間がかかり連絡帳意味ないよなーと思い悩みました。

このままではいけないと思い工夫をしてみようと決意します。

連絡帳で会話しよう

保護者の欄がスカスカのノートです。
そこに問いかけを書いてみました。

食事:ごはん
→〇〇くんは白いごはん好きですよね。
おうちでのおかずはどんなのが好きですか?ぜひ教えてくださいね

睡眠:無記入
→暑い日はなかなか眠れないですよね。だいたいでいいので寝た時間教えてください。

家での様子:元気です
→〇〇くんは園ではお絵かきが好きですがおうちでも描いていますか?
それともブロックですか?おうちの好きなおもちゃとか教えてください。

一度にではなく少しずつ、書いて欲しいことを文字で聞いていきました。
書いてください。ではなく、教えてくださいと問いかけるようにです。

それは突然訪れた

しばらくは問いかけも虚しく同じ文字が並びました。
無理だったかなーと思っていたある日、食事欄に変化がありました。
早番の子だったので、当番の保育士からノートを受け取って読んだときです。

食事→ごはん、ふりかけ、みそしる、いも

思わず「わっ」と声をあげました。
メニューがわかるよー。
(もはや、いもが何いもなのかは関係ありません)

彼の家の食卓が目に浮かぶようでした。
早速、連絡帳に返信です。

「お味噌汁いいですね。朝から体が温まりますね。」

それから毎日とはいきませんが書く量が増えてきました。
最後の方は「お父さんと布団で遊んだ。楽しそう。」とまで書いてくれるようになりました。

短い文でも家庭の一コマが垣間見える。
それが連絡帳の大事なところです。

お父さんと楽しく遊ぶ。
それを嬉しそうに見るお母さん。
もう十分ですよね。

読みたくなる連絡帳を目指して

書き方を変えてくれた保護者。とてもありがたいことです。

では保育士の書き方はどうでしょうか。
内容は毎日違えど、文章が同じになりがちではありませんか?

「今日は〇〇公園にお散歩に行きました。○ちゃんはブランコが気に入ってずっと乗っていました。帰り道も頑張って歩きました」のように。

私も忙しさピークのときはこうなりがちです。

でも、あなたが保護者だとして、この連絡帳読みたいですか?
私はつまらないと感じると思います。

こんな風に書き換えてみます。

「今日は張り切って〇〇公園にお散歩です。○ちゃんはブランコを見つけると真っ先に走り出しました。
一番に乗れたのですが、人気のブランコなのですぐにお友達がいっぱいに。
変われるかな?と思いましたが、ポーッとなったらかわりましょ!の歌で、お友達と順番に乗れました。
前は降りたくなーーいって泣いてたこともありましたが、すごい成長ですね」

ブランコ楽しめたこと、お友達と順番できたこと、成長が感じられたこと。
いっぱい伝わりますよね。
少し言葉を添えると、親が見たくても見られない時間を共有できるような気がしませんか?

私だけの工夫

私はさらに読みたくなる連絡帳を目指して、描ける時はイラストを添えるようにしました。
連絡帳を開いたときに「あれ?ブランコだ」と目にとまるように。

見ただけで読みたくなるような、読んだ後にくすっと笑えるようなそんなイラストです。
これは絵が好きな私の工夫です。

この工夫は、幼児クラスでホワイトボードにその日の様子を書く時にも続けました。
保護者は「先生今日の絵かわいいー」などと声をかけてくれます。

それだけ連絡ボードに注目してくれたということです。
こっそりガッツポーズしていた私です。

あなたの得意はなんですか?
カラーペンでちょっと色を加えてもいいかもしれない、文章を面白く書けることでもいいのです。

何か自分だけの特徴が出せれば、読みたくなる連絡帳の完成です。
あっ、褒め上手なんていいですね。

「お母さんのメニューを見ているといつもお腹がグーーッとなっちゃいます」なんて欄外に小さく書いてみてください。
お母さんきっと大喜びですよ。

毎日毎日書かなければならない連絡帳。
それは保護者も同じことです。

お互いに連絡帳が楽しいものになれば、コミュニケーションの一つとして大活躍してくれるはずです。
素敵な連絡帳になりますように。

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