保育士というのは、現場に出てしまえば、
新人であろうと10年以上のベテランであろうと
同じ土俵で同じようにクラスを任され、
保育をしていかなくてはいけません。
はじめての担任というのは誰でも不安ですし、
どうしたらいいのかわからないことだらけです。
今回はそのようなことを少しでも減らすために
はじめてのクラス担任をする心構えをいくつか紹介させて頂きます。
目次
新しいクラスのはじまり
新学期を迎えると、子供たちは新しい生活がはじまります。
幼児クラスだと在園児は進級で
今まで使っていた保育室から移動をし、環境も変わるでしょうし、
新入園児で入園してくる子供ははじめての集団生活で
不安がいっぱいだと思います。
特に乳児クラスでは新しい環境が受け入れられず、
泣き叫ぶ子供も多いことだと思います。
そういった時、保育士はうろたえるのではなく
どっしりと構えて受け入れを行っていってください。
もし、一人担任ではなく、複数担任ならば、
落ち着いた子供をまとめる保育士、
泣き叫んで落ち着くまで見守っていかなくてはいけない子供の対処をする保育士
といったそれぞれ役割を決めて保育を進めていってください。
クラスを整えるのは5月ごろまでに
特に乳児クラスでは子供が落ち着くまでには時間がかかりますが、
だいたい1か月もたてば、落ち着いた雰囲気が出てくるでしょう。
連休が明けた5月中旬ぐらいまでにクラスが落ち着いてくるのを目安に、
子供たちの保育園での生活リズムを身に付けられるように進めていきましょう。
クラスが落ち着く5月中旬に1年の行事を見越して保育を行う
さて、これからの保育の見通しを立てます。
子供たちも少し保育園に慣れてきまして、
一人一人の成長過程や性格を把握してきた頃です。
年間計画に基づいて、1年にいくつか大きな行事があると思います。
そういった行事を見越して、
日々の積み重ねを行っていく保育の中身をどうしていくのか
園の方針や行事の取り組み方を把握してしっかりと計画を立てておくと、
行事前に慌てることもなくなりスムーズです。
わからないことや判断に悩むことは必ず聞く
はじめてのクラス担任で、
もしそのクラス担任が、複数担任であり、
ベテラン保育士と組んで担任を行う場合は
先輩保育士に見習って1年の進め方を勉強していってください。
はじめてのクラス担任が一人担任だった場合は、
わからないことは先輩保育士に必ず相談をして、
勝手な判断で行動をしない様に気をつけてください。
勝手な判断は保護者の誤解や苦情を招くこともあり、
そのような事態になれば、他の保育士にも迷惑がかかり、
園全体の評判を落としかねないので、
常に報告、連絡、相談を怠らない様に充分気をつけましょう。
クラス懇談や保護者に話をするときは丁寧に行う
クラス懇談や、個人懇談、普段の保育の中でも
園での様子を保護者に伝えることがありますが、
その際、緊張して早口になってしまったり、
伝えたいことがうまく伝わらなかったりという事がないように、
人前で話をするのが苦手な保育士は特に、
自分の話す内容を自分が理解しながら話ができるくらい
ゆっくりはなすようにこころがけてください。
緊張をして話をしていると、どうしてもテンパってしまい
何を話したのかさえわからなくなる人がいます。
そうなると相手の保護者にはその真意が伝わらないのです。
そして話を聞く側からしたら、
落ち着きがなく雑な感じを受けてしまいます。
大事なお子さんを預かっているのです。
保護者に話をするときは、ゆっくり丁寧に心掛けてください。
苦手なピアノは大丈夫ですか
最近ピアノを全然練習されていなくても、
単位を貰え保育士になっている人がいます。
ピアノは保育園において不可欠な楽器です。
苦手だからといって弾けないでは保育に水を差します。
最低限保育園で生活を行っていく上で困らないようなレベルまで
しっかりと練習してきてください。
ピアノを使って、並ぶとき、集まる時の音楽といった、
歌う意外に保育の中でピアノを使う場面は多いのです。
いざ保育の現場に出てしまえば、
ゆっくりピアノを練習なんてしている時間はありません。
環境作りを大切にする
子供たちが生活をしてく保育環境を
常に気にかけていってください。
忙しいと何かと見落としがちです。
子供たちが使うトイレのスリッパはきちんと並べてありますか?
水道の周りは大丈夫ですか?水浸しだと滑って危ないです。
お部屋に飾ったお花は枯れてはいませんか?
本棚の本は破れていませんか?
保育が終わればしっかりとお掃除出来ていますか?
環境作りは保育の基本です。
居心地のいい保育環境を作るように心がけてください。
保育士はベテランであっても新人であっても同じ土俵に上がれば、
経験年数関係なく保育のプロでなければなりません。
新人であっても、保育のプロとして保護者に見られている意識をしっかりと持って、
そして、わからない事、困った事は
先輩の保育士に教えてもらいながら、
保護者から信頼のおける素敵な保育士になれるように頑張ってください。