保育士の離職理由に「人間関係」があげられます。
それほど保育士同士の人間関係は難しいのです。
特に複数担任の場合、一緒にクラス運営をしていく保育士同士の相性が合わないとその関係の悪さが子ども達にも伝わります。
今は先輩保育士が手本を示して教える時代
新人保育士は保育経験豊かな保育士と複数担任を任されることが多々あります。
実はこの担任の組み合わせ方に新人保育士はストレスを抱えているケースが多いのです。
新人保育士はまだ保育経験が浅いのと、社会に出て間もないということもあり、どうしても先輩保育士に従いがちになります。
保育の内容から提出書類、保護者対応の仕方まで分からないことは何でも先輩保育士に聞いて勉強します。
先輩保育士も何でも丁寧に教えてあげればいいのですが、中には「新人だからこそやって覚えないといけない」という概念を持っているベテラン保育士がいます。確かに以前の保育業界は何でも後輩から手を挙げ行動して覚えるという風潮でしたが時代も変わり、今はまず見本を見て学ぶという流れになってきています。
書類の記入方法から行事に至るまでまず、先輩保育士が最初に手本を示し、新人保育士が学んでいくというやり方が主流になりつつあるそうです。
ベテラン保育士になったとはいえ、一緒にやっていくスタンスを取り成長していきましょう。
相手の保育感を認めてあげる
よく保育士同士の会話で「あの人とは保育感が合わない」と聞きます。
保育感が合わないと言ってもその人自身と合わないとは言っていません。
しかし不思議なものでその人の保育感が嫌いになればその人自身まで嫌いになってしまうのです。
一緒に仕事をしていく保育士たちの個性は十人十色。保育だって十人十色なのです。
よく休憩中にあの先生と仕事をするのは嫌だとか、腹が立つとか(笑)気の合う保育士同士の会話を聞きます。
保育感が合わない保育士と複数担任を任されたらその一年は気持ちが暗くなりがちになってしまいます。
でも保育感が合わないからと言ってその人まで合わないと思い込んでしまうのは残念だと思いませんか。
ではどうすれは保育感が合わない先生とうまく連携して保育ができるのか。
私が昔実践したことは、一日でいいので保育感が合わない先生の保育を否定せずに見てみました。
そんな風な保育もアリかなとか、子ども達がそんな反応をするんだ。と、意外な発見がありました。
個人的な付き合いをするまで仲良くしたいとは思いませんでした。
しかし、相手の保育を認めるだけで少しですがストレスが減りました。
ストレスが少なくなるだけで心に余裕ができ、子ども達にゆったりと向かい合う時間が増えます。
合わない保育士と複数担任を組んでいる保育士の皆さん、少し相手の見方を変えるだけでクラス全体が変わってきますよ。
挨拶に始まり挨拶に終わる
チームワークが良くないと保育は成り立ちません。
一人担任でも自分がお休みの日には別の保育士に代替えで入ってもらうことになるので保育園の職員全員が大きなチームだと意識して仕事をしていく大切さを実感しています。
それにはまず挨拶。
朝は「おはようございます」帰る時には「お疲れ様です」「さようなら」と、当たり前ですが、案外出来てないことがあるのです。
チームワークを良好なものにするには、まず笑顔で相手の目を見て元気に挨拶をすること。
毎日相手の声を聞いていると挨拶時の声のトーンや表情だけで今日は元気がないとか、今日はいい感じ!だと気持ちを読み取ることができるそうです。当たり前すぎて気にしていなかったかもしれませんが、挨拶って一番大事です。