保護者と共に進めるトイレトレーニング

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2歳~3歳前後の子を持つ保護者にとって、大きな悩みとなるトイレトレーニング。

保育園でも相談が増えてくるのではないでしょうか。
保護者の中には「保育園に預けておけばオムツも外れる」
という考えの方もいて、たまに驚かされます。

 今回はトイレトレーニングの始め方といくつかの事例を紹介します。

 トイレトレーニングを始めるタイミング

①保護者の意欲
トイレトレーニングは失敗しても諦めない根気と、
今日は止めようとならない持続力が必要です。

上記の通り、「保育園でするからうちではいいや」では進みません。

 ②家庭と保育園の連携
①の逆もまた然りです。
保育園の忙しさを理由に止めないでください。
また、登降園時に最後にトイレに行った時間を伝えあいましょう。

 ③ある程度長めの排尿間隔
個人差はありますが1時間以上排尿間隔が開いていることが理想です。
排尿間隔が短いと遊びが中断されたり何度もトイレに誘われ、
嫌になってしまいます。
オムツの濡れる頻度で確認しましょう。

 ④本人のトイレに対する興味関心
出なくても便器に座ってみる、
布パンツに憧れを持つ等本人の意欲を受けとめましょう。 

保育者は時に保護者の喜びや悩みに共感し、
時に専門的なアドバイスで保護者の不安を取り除き、協力して進めていきたいですね。 

オムツが外れるまでの事例

 ケース① Aちゃん(210ヶ月)

Aちゃんは1歳の時からタイミングが合うとトイレで排尿をしていましたが、
お母さんが2人目を妊娠・出産で忙しくなったため
トイレトレーニングを一時中断。

いざ再開するとトイレ自体を嫌がるようになってしまいました。
そこで「今は出ないんだよね。お昼寝の前には行こう」等と
本人の気持ちを受けとめつつ、
事前に「◯◯の前()に行く」という心構えをさせました。

出るまでには時間がかかりましたが、一度出るとスムーズにパンツに移行しました。

 ケース②B(26ヶ月)

クラスの中でも早く布パンツになったB君。順
調に移行してきたところでイヤイヤ期と重なり、失敗することが増えました。

そこで「じゃあお腹に聞いてみて」
と言うと素直にお腹に話しかけ(可愛い)
「出ないって!」との答え。

それでも数回失敗しましたが、
反射的な「いや!」から考える時間が出来たことで
少ししてから行ったり、自分で排尿に気付くようになりました。

 ケース③C(24ヶ月)

月齢も低く幼さが残るC君。
排尿間隔は長いものの、まだ早いのでは?
というのが保育者の正直な感想でした。

しかし、意欲的なお母さんに促される形で始めると、
保育者の声がけに素直にトイレに行き失敗も少なくスムーズに移行しました。

保護者の中には焦る方も多く、
ストップをかけることもありますが、
時には母の目を信じることも必要だなと実感した事例です。

 

子どもたちがトイレに行きたくない理由も様々です。
便器が冷たい、暗いのが嫌だ等の理由もあり、
布を付けたり装飾をしている園も多いですよね。

ぜひそういう工夫は保護者にも伝え
家庭のトイレも楽しい場にしてあげてください。

また、日中の排尿は出来ても、排便や寝る時は別です。

一気に変わる子はいません。個人のペースを大切にしてあげてください。

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