みなさん、保育士不足が社会的に問題になっている今、“保育士の仕事ってそもそもどんなことがあるのだろう??”と疑問に思っている人や、保育士の仕事を誤解している人が世の中に溢れていると思いませんか?
今回は“世間的に見た保育士”と“保育士から見た保育の仕事”を比較しながら、保育士の仕事について考えていきたいと思います。
保育園と幼稚園ってどう違う?
幼稚園教諭や保育士になる為の学校では、上記の基本的なことから学びます。
世間的には“赤ちゃんから通えるのが保育園”、“3歳から通えるのが幼稚園”といった考えの方が多いかもしれません。
保育士の立場から違いを簡単にお話しすると、“保育園は生活の場”“幼稚園は教育の場”となります。
保育園に通っている園児の保護者の殆どがフルタイムでお仕事をしています。
子どもたちは両親が働いている朝早くから夜遅くまで、一日の殆どを保育園で過ごしています。
子どもたちは保育園で遊びを通しながら、生活の仕方を学んでいるのです。
一方、幼稚園に通っている園児の保護者は、短い時間の仕事をしていたり、専業主婦の方が多いです。
幼稚園は朝登園したら14時過ぎにはお家に帰ります。
普段は両親と過ごし、幼稚園では工作や運動を学んでいるのです。
子どもが好きなら誰でもできる?
よく、子どもに関わる仕事をしようと思っている人のきっかけは“子どもが好きだから”“遊んでいるだけで良いから”“何だか楽しそう”という理由であることが多いです。
1番目の“子どもが好きだから”という理由はもちろん保育に関わる人にはとても重要なことです。
ですが、2・3番目を理由にしてしまうと絶対に挫折します。
それは好きだけでは絶対に務まらない仕事だからです。
世間的に見ると、子どもと遊んでいるだけに見えてしまっている保育士ですが、日々の案を立てたり、一人一人の成長を記録したり、安全に配慮したり、時には叱ったり・・・とここでは言い表せないほどの仕事があるのです。
ただの子ども好きでは務まりません。
保育士の仕事には見えない部分での努力が必要になるのです。
ピアノの練習や、行事や製作の準備などスムーズに保育をする為の準備が大切なのです。
大変そう・・・出来るかな?
上記のような気持ちになった方、ごめんなさい。
でも大丈夫です!保育士の仕事は大変なことが多いですが、喜びややりがいを沢山感じることが出来る素敵なお仕事です。
それは、子どもとの信頼関係を築けた時や子どもが掛けてくれる言葉の一つひとつ、昨日出来なかったことが驚くほど上手に出来るようになっていたり・・・と本当に毎日幸せに感じることが出来ることです。
一緒に過ごしていく中で、子どもたち一人一人が自分の子どものように可愛く感じ、愛情を注げるようになっていきます。
例えば入園した時はまだ寝返りもうてないほど小さかったのに、その子から初めて「てんて~!(先生!)」と呼ばれた時に頑張ってきて良かったと心から感じたことを覚えています。
子どもの成長が何よりも嬉しく、私たちの仕事に対するやりがいに変わっていくのです。
最後に
どんな仕事も1年目は大変なことが待ち受けています。
でもそれを乗り越えた時に、初めて“この仕事に就いて良かった”とやりがいに気付けるはずです。
自分が受け持つ子どもたちに我が子のように愛情を注いでいれば、ちゃんと子どもたちは私たちの気持ちに応えてくれます。
上手くいかないことだって当然あると思います。
ですが、周りには沢山の事例を経験した先輩たちがいます。沢山悩んでも良いと思いますが、時には先輩にアドバイスを求めることも必要だと思います。
子どもたちの笑顔がずっと続いていくように、私たちも成長しながら一緒に頑張っていきましょうね!!