異年齢保育のいいところ

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保育園でのクラス分けは年齢ごとで設定されているところが多いと思います。
私が働いていた保育園でも年齢ごとのクラス分けをしている保育園でしたが、時には異年齢保育をしている時がありました。

普段の保育の中で、異年齢保育を取り入れることで、とてもいい面がありました。
今回は、そんな異年齢保育のいいところを紹介していきます。

 

1.子供同士が年齢の違いを感じ接し方を分ける

異年齢保育は、遊びをはじめると、子供は、自分より年齢の低い子供に対しては、お世話をしたり、自分が年上なので見本になるような行動をしたりします。

遊びの中にはいろんなルールがあります。
例えば遊具を使う時は、一度に大勢の子供が使えないので順番に使うことになります。

その際には列を作って順番を待つことを教えたり、おもちゃで遊ぶときも、年齢が小さい子供は、おもちゃを取ってしまったり、自分の意志がうまく伝わらず、喧嘩になってしまうことがよくあります。
そういう場面でも、異年齢クラスだと、年上の子供が仲裁に入ってうまくやり取りをする姿が見られます。

 

2.異年齢クラスで取り組む遊戯会の劇

私が働いていた保育園では、遊戯会の劇は、幼児クラスの異年齢クラスで行っていました。
3歳から5歳の異年齢クラスを3つ作り、それぞれのクラスに保育士が担当をし、役決めから台本を作って、劇を演じていました。

年齢ごとのクラスで取り組む劇だと、一番の悩みどころの主役を誰にするとか?
主役が複数いるといった事態にもなりますが、異年齢クラスでの劇の取り組みは、主役は年長がまんべんなくあたるようになりますし、うちの子は主役じゃないなどといった保護者のクレームもなく行えるのでとてもやりやすかったです。

そして、異年齢でのクラスを作り劇に取り組むことで、年長児は年上なのでとても張り切ってやっていましたし、主役を演じ自分に多く脚光を浴びることで自信にもつながっていました。

 

3.園外保育に行くときは異年齢のペアを作る。

園外保育に出かける時には、年齢の大きい子と小さい子とペアを作って出かけていました。

歩いていくときには、車もきますし、横断歩道も渡らなくてはいけません。
渡る時には左右の確認も行わないといけません。

道を歩いている時も端っこを歩くことをあまり理解できていない小さい子供は道の真ん中へ出ていこうとします。
そういった時に手を引いて注意を促しながら歩いている姿がみられました。

異年齢でペアを組むときは、兄弟の多い子供は世話好きで、よく気が利くところがあるので、そういう子供には、引っ込み思案な子供とペアを組んだりして、真逆なタイプの性格同士でペアを組むようにしていました。
また、歩くときは歩幅もありますので身長差も考慮して組んでいました。

 

4.異年齢保育のいいところ

私が働いていた保育園は普段は年齢ごとのクラスですが、土曜日は、お仕事がお休みの保護者が多く、子供の登園数が減るので、土曜日は異年齢保育を行っていました。

そして、土曜日の異年齢保育は、園外保育がメインでした。
雨で園外に出られない時は、ホールで運動会のような玉入れや綱引きといった全員が体を使って楽しむ遊びや、お店やさんごっこなど物を作る遊びをおこなっていました。

普段は年齢ごとのクラスで保育を行っていたので、こういう異年齢保育を行うと普段見られない子供の姿を見ることができました。

最近は一人っ子が多いので、年齢の違う者同士が関わることで思いやりの心を育てる効果もあると思いますし、同じ世代の子供同士のつながりを多く持つことで、コミュニケーション力も広がっていくと思いますし、自立や発達にも大きな影響があると思います。

ただ、身長差や遊びでの動きも全く違うので、よちよちと一人歩きをしだした子供と動きの大きい幼児が一緒に遊ぶとなると、ぶつかったりした時には、小さい子供が転倒してしまい怪我に繋がることもあるので、安全面には充分注意してください。

 

 

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