まず、この春、新卒保育士として保育園へ就職される保育士さんへ先輩保育士としてお礼を申し上げたいと思います。
昨今、保育士不足が叫ばれる中、その原因が保育士不足や重労働、仕事内容に見合わない低賃金があげられ、保育士資格を持っていながらも保育士として働かない潜在保育士までもが話題になっています。
そんな保育業界の中、新卒保育士として現場へ飛び込んで来て下さることに感謝いたします!
子どもたちと仲良くなるには?
保育士になるきっかけは人それぞれあると思います。
実際に保育士として現場で働いている皆さんに共通しているのは、やっぱり子どもが好きなことです。
昔から「好きこそ物の上手なれ」と言います。
まず、子どもたちと仲良くなるには、子どもが遊んでいる姿や食べている姿、泣いている姿、全て受け入れてあげ、その子たちを好きになることです。
そうすれば子ども達も自分のことを好きでいてくれる大切な大人という風に思ってくれます。
まず接する大人が子ども達を大好きになると、その大好きになった子ども達ともっと一緒に居たい!もっと笑う姿が見たい!もっと楽しんでもらいたい!そういう思いにつながっていきます。
まず子ども達を好きになること、それが保育士として子どもたちと仲良くなるきっかけだと思います。
保護者との関わりって?
新卒保育士さんからよく質問されることの一つにクラスの保護者の皆さんとの関わりがあげられます。
「モンスターペアレントとかいますか?」とか、「難しいお母さんがいたらどんな対応すればいいですか?」と。
でも、思ったほど保護者の方々は怖くはないです!!
ほとんどの保護者の皆さんは、自分が仕事をしている間、子どものことを見てくださってありがとうございますとおっしゃってくださり、温かい方ばかりです。
もちろん、保護者としては新卒保育士さんだからといって特別ではなく、保育のプロとして期待するところは多くあるはずです。
気を負わずにドーンと構えて子どもたちと日常の保育を楽しむのが一番です。
保護者とすれば自分の子どもが楽しんで保育園に通っている姿を見れば園に対して不信感を持ちませんし、安心して預けて下さると思います。
逆に自分の子どもがなかなか保育園に行きたがらないと、どうしてなのか心配になり思わず担任保育士に、なぜ保育園に行きたがらないのか日中の様子を質問してくるかもしれません。
その時、保護者の心情として不安な気持ちを思わず担任保育士に吐き出し、もしかしたら担任保育士と自分の子供との信頼関係ができてないのかもという発言につながる可能性もあります。
そんな時は素直に保護者といろんな話をすれば良いと思います。
そして本当に保護者との関わりが難しいと思ったら園長や主任に相談することです。
研修の大切さ。どんなことからも学ぶ気持ち
ほとんどの保育園の場合、新卒保育士を採用したら新人保育士向けの発達の研修や社会人マナー研修、スキルアップのために様々な育成プログラムが考えられています。
新卒保育士の皆さんはそんな研修に対して積極的に参加して欲しいと思います。
もちろん保育の現場から学ぶことは多いですし、困った時や分からないことはすぐに近くの先輩からのアドバイスも受けることができます。
しかし、発達の研修のように落ち着いて子どもの声が聞こえない部屋で集中して保育に関することを学ぶと、保育中では気づかなかったものが冷静に考えられるかもしれません。
精神発達や食物アレルギー対応などは個々により対応が違うので専門家の意見を聞き、現場に生かすことは本当に大切です。
研修を受けるたびに自分の知識が増し、子どもたちとの接し方が変わってきます。
ぜひ、新卒保育士の皆さんには自己研鑽を惜しみなく続け、保育士として現場でどんどん活躍して頂きたいと願っています。