保育園でのルール遊びと聞くと、どんなものが浮かびますか?
ルールという言葉を聞くとなんだか子どもたちには難しそうにも聞こえますが、「おにごっこ」や「かくれんぼ」もルールのある遊びですよね。
はじめに鬼を決め、鬼にタッチされたら鬼交代。
シンプルなルールですが、ルールのある遊びです。
3歳頃から少しずつルールを理解できるようになってきた子どもたち。
4歳を過ぎると、ルールの大切さもわかるようになり、守ろうとしたり、楽しむ姿が見られるようになります。
複雑なルールはまだ難しいので、簡単なルールのある遊びを保育に取り入れてみましょう。
目次
絵本をもとにした鬼ごっこ
子どもたちは、お話が大好きですよね。
クラスで人気のある絵本をベースに、そのお話の世界の面白さや不思議さをあじわえるような鬼ごっこをしてみましょう!
遊ぶ前に、その絵本の読み聞かせをして、子どもたちにイメージしてもらってからスタートするのがおすすめです。
オオカミと7匹の子ヤギ
保育士がオオカミ役、子どもたちが子ヤギ役になります。
子どもたちのズボンに紙テープを挟んで、しっぽにします。
しっぽの大きなおおかみが、可愛い子ヤギのしっぽを取りに行くという設定にしましょう。
「タッチして鬼が交代」という普段のルールと違い、物語の世界に入り込んで楽しめます。
慣れたらルールをアレンジしよう
慣れてきたら、しっぽを取られた子どもたちは、保育士といっしょにオオカミになるというルールに変更してみましょう。
途中でルールが変更になると、また楽しさが増します。
様子を見て、子どもたちが飽きたり疲れる前にゲームを終了させましょう。
「なんて逃げるのが早い子ヤギたちなんだろう!」とオオカミ役の保育士の方からゲームを終えます。
年度後半にはルール性の高い遊びに
年度の後半は、よりルール性の高い遊びにシフトしていきましょう。
例えば、だんだんと椅子の数が減っていく椅子取りゲームのようなものがおすすめです。
フルーツバスケット
保育士さん自身も、幼い頃に一度はやったことのあるゲームではないでしょうか?
スリルがあり、ルール性も高くなるのでおすすめです。
- 全員首からフルーツの描かれたカードを下げます。(3~4種類ほど)
- 椅子を丸く並べ、真ん中に立つ人を決めます。
- 真ん中に立った人は、好きな果物の名前を言います。
このとき「フルーツバスケット」ということが出来ます。 - 自分の果物を言われた人だけが、今座っていた椅子ではない椅子に移動しなければいけません。
この時に、真ん中に立っていた人も自分の空いた席を探して椅子に座ります。
「フルーツバスケット」のときは、全員が移動しないといけません。 - すると、また1人椅子に座れなった子がいますね。
今度はその子が真ん中に立って、同じルールで繰り返します。
ルール遊びにうまく参加できない子どもには?
ルールのある集団あそびにうまく参加できない子もいますよね。
そんなときは、どんな対応をするといいか、考えてみます。
鬼が怖くて参加できない
この記事の例でいうと、オオカミはたしかに怖いですね。
例えば、オオカミは入れない安全スペースを作って、逃げていても途中で休憩できる安心感を出すなど、ルールの工夫もできます。
フルーツバスケットの例では、鬼になりたくないというケースに当たると思います。
なかなか椅子を取れずに、何度も鬼になってしまうとこの遊び自体が嫌いになってしまいます。
そんなときは、3回以上鬼になったら、誰かと交代するなどのルールを作りましょう。
「捕まっていない」「自分が先に座った」と主張する
「オオカミと7匹の子ヤギ」の場合は、「自分はオオカミには捕まっていない」、「オオカミがズルした」のように主張する子がいます。
フルーツバスケットの例では、「自分が先に座ったんだ」と主張する子がいますね。
この時期は、集団意識が芽生える一方で、「自分が1番」という思いもある過渡期です。
そんなときは、まずは子どもの「負けたくなかった」という気持ちを受け止めてあげましょう。
この気持ちがとても強い子の場合は、その気持ちを受け止めるだけに留めておきます。
もし、保育士の話を聞けそうであれば、「○○ちゃんの気持ちはわかるよ。でも、こういうルールがあるよね」と、少しずつ伝えるようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
ルールのある遊びをご紹介しました。
年度の初めと終わりでは、子どもたちの成長や発達が異なります。
年度の終わりには、ルール性の高い遊びにも挑戦してみましょう。
集団あそびにうまく参加できない子どもには、その子のペースに合わせた対応が求められますね。