季節の変わり目ということで体調を崩し、欠席する園児も時折見られる時期かと思います。
一方で4月から約3か月、園での生活リズムをつかみながら活動しているころですよね。
外で元気に遊ぶ園児たちの姿を見ながら、「遊び」が子供たちにとってどれほど大事なものであるかを改めて感じているところです。
自分以外の誰かと遊ぶことによって得られる力で最も大きなものは、「他者とかかわる力」だと思います。
遊びの内容にかかわらず、他者とかかわれば必ず衝突が起きます。
この衝突の中から子ども達は、自分の主張をしたり我慢をしたり、折り合いをつけたりすることを学んでいきます。
「遊び」を通して育まれる力の二つ目として挙げられるのが「想像する力」です。
子供のごっこ遊びは大人や絵本などを見てそれを模倣することから始まりますが、ごっこ遊びを展開していく中で分からない部分は想像で補うことになります。
実体験からではなく、想像することで何かをするということはその後、豊かな人生を送る上で欠かせないものとなります。
なぜなら、想像することによって他者の気持ちをくみ取ったり、知らない世界への好奇心を育てていったりするからです。
三つめは「自己表現力」です。子ども達は、日常生活と同じような場面設定でのままごと等を通して、自分の意見を伝えるというようなことを行っています。
この自分を表現する力は大人になってからも必要な力であり、子どものうちに我慢して言えない、どう表現したらいいか分からないというような状況であった子は、大人になってもなかなか他者に自分を分かってもらうことができないことが多いようです。
子ども達が遊びによって得られる力は、この他にもたくさんあります。
遊びによって育つ力が一つ一つ集まって「生きる力」が形成されていきます。
ご家庭でも園児たちの遊びの様子などを話題にして頂きながら、親子の会話の時間をたくさん取って頂ければと思います。