夏の事故というと、やはり真っ先に「水の事故」が頭に浮かぶと思います。
もちろん最優先に気をつけなければいけません。
しかし、夏は他にも危険が潜んでいます。
今日はそんな「夏の危険」について考えましょう。
真っ赤なトマトが!
以前見たニュースからの教訓です。
園庭で年長クラスがミニトマトを育てていました。
誰でも見られるところにプランターがあったので、乳児も喜んで眺めていたそうです。
そんなある日、乳児クラスの子が担任のいないところで、そのトマトを口に入れてしまい、窒息してしまいました。
喉に詰まってしまったのですね。
小さい子がトマトの横に立っていた場合、あなたは「危ない」と思って駆けつけますか?
そのニュースを聞くまでの私なら、きっと微笑ましく見守っていたと思います。
でも、「トマトを喉に詰まらせる可能性がある」とわかった今ならば、必ず側につきます。
年長の担任ならば、ミニトマトは栽培しないかもしれません。
あなたの園ではどうですか?
一度見直して見てください。
虫に刺された!
今世間では「ヒアリ」の問題が騒がれていますね。
保育園にとっては人ごとではない問題です。
夏は手足を出す服装なので、蚊や蜂に刺されやすくなります。
ただ痒くなるだけなら対処できますが、毒性の強い虫ならば命の危険があることも。
防ぎきれない場合も多々あると思います。
まずは、すぐに発見して、すぐに対処することです。
夏はいつも以上に「皮膚のチェック」を念入りに行いましよう。
幼児クラスには虫に刺されたら、すぐに保育士に伝えるように徹底しておきましょう。
思いがけない怪我
これは、私の忘れられない話です。
プールの後、目を離した隙に女の子が数人でホールで走り回ってしまいました。
一人の子が転び、あごを床にぶつけてしまいます。
傷を見ると、ぱっくりと割れていたので、病院に駆け込み何針も縫いました。
その後園長からたっぷりとお叱りを受け、なぜそうなったのかを考えるように言われました。
その時に園長から教えられたことがあります。
プールの後は体の油分が取れてしまっているので、本来なら「すり傷」で済むところが、床とあごの皮膚が瞬間的にくっついてしまい(滑らないため)、ぱっくりと割れてしまったということです。
「そういう特性も考慮しながらプール後の活動を考えることをしなかった点も反省しなさい」という教えでした。
反省どころか猛省して、今でも心に刺さっている棘になっています。
まとめ
どんなに気をつけていても、事故は起こってしまうものと言われます。
でも、本当にそうでしょうか?
事故の裏には、「見ていなかった」「そうなるとは思わなかった」「そんな知識を持っていなかった」という保育士の力不足が必ず関係しています。
危険を防ぐためには、常にアンテナを張り巡らせていなければなりません。
そして、よく勉強もしなければなりません。
夏の暑さで子供も保育士も「判断力」が鈍ります。
今回の記事を参考にちょっと考えてみてくださいね。