新年が始まって、保育園は年度末に向けてラストスパートの時期になりましたね。
振り返ると、4月に頭を悩ませながら立てた年間計画。
その計画を最大限の力で遂行してきましたね。
時には失敗し、時には成功に喜びながら。
3月には計画の反省をすることになりますが、さてあなたの体調はいかがですか?
ラストを迎えるそのちょっと前に、自分の体調をチェックしておきましょう。
体の痛み
日々子供達が成長しているということは、抱っこやおんぶでかかる保育士への負担は確実に大きくなっているということです。
肩こりや腰痛はありませんか?
手首や首、膝などはどうでしょうか。
「痛いのなんて、当たり前のことです」
という声が聞こえてきます……。
私もそうでしたから。
ここでこわーい話を一つ。
この記事を書いている私、保育士歴23年とちょっと。
退職してから5年くらいですが、手首の持病が悪化して手術をすることになってしまいました。
今この原稿も「イタタ」と言いながら打っています。
思えば、いつも腱鞘炎になったり、手首に違和感を覚えたりしていましたが、特に治療もせず、湿布やサポーターでごまかしていました。
「痛くて当たり前」くらいに思っていたのですが、年齢を重ねるごとに、痛みが強くなったり痺れが出たりし始めました。
若い時はごまかせる痛みや、辛さも、年をとってしまうと「日常生活ができない」くらいの病になってしまうことがあるのですね。
さあ。今なんか痛いな、変だな、と感じている保育士の皆さん。
きちんと医師の診断を受けて適切に治療しましょう。
ほとんどが「安静にしてください」と言われてしまうと思いますが、医師と相談しながら何か良い方法を見つけられるかもしれません。
「なんだか痛い」のと「〇〇が原因で痛い」という2つは雲泥の差がありますよ。
痛みの原因を知り対処することを、ぜひ若いうちからやっておいてくださいね。
小さな不調
咳がなかなか抜けない。
微熱が続く。
頭痛が時々ひどくなる。
「こんなことでは休めない」
という症状たくさんありますよね。
疲れがたまることで色々な不調が出てくるのは当たり前のように感じてしまいますが、その中にもしかしたら、こわーい病気が隠れているかもしれません。
年一回の健康診断では見つけられないような病気は、症状が出ているその時に受診して初めてわかることもあります。
また、頭痛がひどくて市販薬を飲んでいるけれど治らない人。
実は偏頭痛で、普通の頭痛薬では効かないのかもしれません(そもそもの頭痛のおこる仕組みが違うようです)。
そんな時もやはり医師の診断を受けた方がいいですよね。
市販薬を常に服用してしまうような場合は、やはり一度しっかりと診てもらいましょう。
心の疲れ・痛み
よく眠れていますか?
よく食べられていますか?
人との会話が楽しいですか?
体の、痛みや不調は自覚できるものですが、心の痛みはなかなか気がつくことができません。
そういえば最近よく眠れない。
なんだか食欲が落ちている。
できれば人と関わりたくない……。
小さなサインを見逃さないでください。
そしてさらにこわーい話を。
私が保育園を退職する原因になった病気は、【4月】に発症しました。
4月の忙しさで疲れていた? いえ、違います。
前年一年間、年長を担任して溜まりに溜まったストレスが、全てが終わった後に大爆発したのです。
医師が、
「ストレスは、ストレスの原因がなくなった後に悪さをするんだよ」
と教えてくれました。
私の場合、精神的なストレスの面と身体的な症状が出る病気の合わせ技でしたので、重症になってしまいました。
これを読んでいるあなたも、そうならないとはいえませんよね。
今、何かストレスを抱えているのだとしたら、小さな小さなサインを見逃さないでください。
対処法は様々あると思います。
原因がわかっているなら、思いっきり愚痴を言って吐き出すのもいいでしょう。
不眠なら、アロマを焚いてみたりストレッチをしてみたりと工夫するのもいいと思います。
でも、何か長く続くサインがあるのなら、やはり医師に相談してください。
心の不調は、心療内科・精神科ですが、かかりつけの内科の医師に相談するのもいいんですよ。
まずは、ひどくなる前に行動してみましょう。
年度末がチャンスです
「忙しくて病院んなんか行けないよー」
そんな声も聞こえてきます。
でも、4月からの、訳がわからなく、予想のつかない忙しい時期よりも、子供が落ち着いて過ごしている今の時期がチャンスだと思うのです。
一日でも、半日でも、休みをもらって心と体を診察してもらってください。
3月までの一年間の不調を、4月に持ち越さない。
ぜひ心に刻んでおいてくださいね。