12月といえば大掃除ですね。
さあ、皆さんの保育室はキレイに片付いていますか?
保育室は、子どもたちの育ちの場所。
環境を整えるという意味でも、常に清潔で片付いていると思います。
安全な保育のためには欠かせない事ですからね。
今回取り上げるのは、保育士の書類や私物が詰まっているデスク周りです。
そうです、そのデスクの引き出しや棚の中のことですよ。
今、「考えたくない」と思った方が多いと思います。
忙しい日々の中で、どんどん乱雑になってしまいがちな場所ですよね。
私も毎年格闘していました。
デスクは共有のことが多い
保育園は複数担任。
保育室の一つのデスクを数人で使うことがほとんどだと思います。
私の園にあったデスクはテーブル部分が閉まるようになっていました。
閉めて置けば誰の目にも触れることがないので、それが乱雑になる原因でもあります。
急な来客で押し入れにものを突っ込むあの感じですかね?
テーブル部分は物を置けないので、中の棚部分は満員御礼状態でした。
中には、それぞれの文房具。
ノートやバインダー。
日誌、計画表。
共通のペンやノート。
作りかけの制作物。
保護者への配布物。
集めた提出物。
行事などに使うプリント。
まだありますかね?
とにかく詰め込めるだけ詰め込んでしまいがちです。
そして溢れた物は、どんどん棚の上へと押し出されていきます。
保育室の棚は、子どもにとって環境の一つなのに、これは一大事です。
それぞれのスペースを決めよう
複数担任なら、デスクの棚を仕切りそれぞれのスペースを決めましょう。
共通部分、個人の部分と決めるだけでもスッキリします。
そしてデスクの中は毎日使う物を入れるようにして、時々しか出番のない、本や、書類などの私物は個人のロッカーなどにしまいましょう。
書類の扱い
園から保育士個人への配布物も意外と多いですよね。
それぞれのクラスだよりや、園だより。職員会の書類。
書いて提出する書類などもどんどんやってきます
「あれ?そこに置いたけどー。ない?」ということもしばしば。
そのような配布物は牛乳パックで、保育士一人ずつの手紙入れを作りましょう。
くるっと丸めて入れればそんなに場所もとりません。
そこから、自分で個人のスペースに移せば、見ていなかった!!なんてことはなくなりますね。
帰るときには必ずその手紙入れは空っぽにします。←これが大事!!
保護者への配布物
子供がカバンに入れたり、ウォールポケットなどに入れられるお便りはその日のうちに配れるので大丈夫ですね。
問題は、お休みの子のお手紙。
または、手渡ししなければいけない大切な書類の扱い方です。
できれば、全てのお便りには「〇〇さん」と名前を書きましょう。
そしてその日に渡せないもの、無くしてはいけない重要なものは、分かりやすい入れ物に入れるように決めましょう。
はさんでおくものより、細長い箱のように見てすぐわかるものにしましょう。
どの保育士が見ても、「あっ、まだ渡してないな」とわかるようにしたいからです。
はさんでおくファイル入れなどはスッキリ片付きますが、忘れてしまいがちになっちゃいます。
年末の大掃除で渡しそびれたお便り発見!なんて、青ざめちゃいますね。
謎の物体はありませんか?
毎年担任が変わるということは、デスクを使う人も変わるということです。
奥の方に何がなんだかわからない物ありませんか?
私の経験では、
謎のスーパーボール。
謎のままごとのお皿。
謎のメモ帳。
謎のかけないマジック。
謎の松ぼっくり、どんぐり。などが出てきました。
(すいません、ただ謎とつけたいだけです)
「誰のものかわからないものは捨てられない」のが人間の心理です。
でもここは気持ちを切り替えて、「誰のものでもないから捨てちゃえ」に変えていきましょう。
1年間もデスクの中に眠っていたものは、もう二度と出番はありません。(多分)
クラスが変わるときがチャンスと考えて、いらないもの捨てちゃいましょう。
共通のものは一度全員集合させましょう
クラスにはセロハンテープやマジック、ハサミなど園の備品がありますよね?
これもタイミングをみて、いちど全部集めましょう。
ボールペン一本まで全てです。
そして、壊れていないか、足りないものはないかを点検します。
補充したり買い直したりして、どのクラスも同じように備品を揃えます。
この作業は意外にしていない園が多いかもしれません。
3月が忙しいなら、大掃除のタイミングで行ってもいいですね。
一番大事なのは「意識」です
私は毎年毎年、棚の上のものがあふれてしまうようなそんな保育室にしてしまっていました。
棚の上に物があるってことは、その棚の上ホコリだらけということだと思いませんか?
ある日私は、心を入れ替えました。
棚の上をノンストップで拭けるように何も置かないことを目標にしました。
何も置かないようにすると、いろんな場面で物を棚に置こうとする自分に気づくようになりました。
「あーブロック落ちてる。とりあえずここに」
「画用紙余っちゃった。とりあえずここに」
「また絵の具使うだろうから、とりあえずここに」
「とりあえず」は「ずっと」の別名です。
こうやって物が棚に増えていくんだなーと改めて思いました。
次の日の朝、滑るように棚を端から端まで拭けるように、帰る前に全ての物をあるべき場所へ戻します。
これ、言うのは簡単ですがとっても難しいことですよ。
でも「意識」します。
できなかったらできなかったことを「意識」します。
できるように「意識」します。
「意識」すればできることに近づけます。
さあ。今日から「意識」してみましょう。
キレイな保育室を目指しましょうね。