毎日保育園で子供たちと一緒にいると、一日に何度も「子供ってすごいな!」と驚かされる事があります。
その中で思わず笑ってしまった事。赤面してしまった事。びっくりした事をご紹介します。
牛乳、実はママのおっぱい??
3歳を迎えたばかりのA君。
保育園で一番楽しみにしている時間はズバリ給食。
特に牛乳が大好きでごくごく飲み干す姿は新橋のおじさま方負けです。
よくA君のお母さんからも「牛乳が大好きで家でも飲みたいと言ってくるんですよ!」なんで話も聞くほどです。
ある日の給食の時間、牛乳を配っていた時に手を滑らせしまいコップをA君の前でこぼしてしまいました。
その時A君から「またママからおっぱいしぼらなくちゃ!」と。
私が??とした表情をしていると、「にゅうにゅう(ぎゅうにゅう)はママのおっぱいから出てるの!だからお帰りの時にママが来たらしぼってもらうから大丈夫!」と嬉しそうに説明してくれたのです。
思わず吹き出してしまったのですが、どうやらA君家は0歳児クラスからお母さんの冷凍母乳を持参していたそうです。
1歳になり卒乳をする際、お母さんから「今度からママのおっぱいは牛乳になるのよ」と伝えられ、それ以来A君は牛乳とは全てママがおっぱいをしぼって保育園に置いていると思い込んでいたようです。
とてもかわいい勘違いで思わずほっこりしました。
子供は何でも聞いています!
幼児クラスになると子供たち同士のごっこ遊びはリアリティを増してきます。
特にままごとをしているとそれぞれの家庭の様子が細かく再現され、横で聞いているだけで吹き出してしまう事が多くあります。
女の子がお母さん役をする時などは「パパ!早くごはん、あっためて!」「パパ!洗濯物、取りこんで!」とややお父さん役のお友達が尻にしかれる傾向があり、男の子がお父さん役をすると「だいじょうぶ?」「~しようか?」という会話になり、現代男子の優しい姿は幼児でも当てはまるようです。
ある日のままごとでの一コマ、
お母さん役「ねぇ、買い物行ってきて!ポイントカード持った?」
お父さん役「何買うの?」
お母さん役「クックパット、写メするから」
という会話が成立していました。
数年前の幼児では出てこなかったワードに思わず笑ってしまった私です。
子供たちはお父さん、お母さんの会話を本当によく聞いているのですね。
決死のプロボーズ
子供はストレートに質問していきます。
それが大人同士ならタブーとする内容でも関係なく。
ある日4歳児のA君が「先生、結婚してるの?」と質問してきました。
まあまあな歳でもまだ独身だった私ですが「先生、まだ結婚してないの」と正直に答えました。
A君は「ふーん」と一言。
4歳児と言えば結婚という言葉は知っていてもその言葉の意味までは深く理解していないはず。
そう思って深く考えずに答えました。
翌日、そのA君のお母さんから「先生、昨日うちのAが、『先生と結婚したいんだけど、指輪はどんなのがいいかな』って聞いてきたんですよ」と笑いながら教えてくれました。
保育士をしていると先生と結婚する!と何度もプロポーズされるので(笑)またモテてるわ(笑)なんて思いながら話を流しました。
しかしその日の夕方、A君からあんな感動的な告白をされるとは思いもしませず。
その感動的な内容とは、、、。
夕方、私が早番で上がろうとした時「先生!もう上がり?お話があります!」と呼び止められました。
A君はお道具箱からピンクの折り紙と輪ゴムを恥ずかしそうに出してきて、「あっちで渡す!」と恥ずかしそうに手を引いて部屋の奥へ。
「先生!ぼくと入籍してください!」と。
思わず私も「にゅうせきぃ??(笑)」
A君が「ちゃんと書類あるからサインしてハンコください!」と真剣な顔で私を見ています。
しかも輪ゴムをセロテープで丸めて大きな指輪も作っていました。
昨日、結婚しているかどうかを私に質問してきましたが、まさか4歳児が結婚→入籍→書類(婚姻届)→サインとハンコまで知っているとは、、、。
ニヤニヤと笑いが止まらず、、、。その真剣な顔に私はなんと答えたら良いか固まってしまいました。
今でもA君のあの真剣な表情は忘れられません。