こんなお散歩ってアリ?  

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ほとんどの保育園では午前中のお天気の良い日は近くの公園にお散歩に行くという日案を立てていると思います。
子どもたちにとって午前中のお散歩は日光を浴びて気持ちよく遊べるだけでなく、人間の体内リズムとしても午前中に体を使って遊ぶことは脳に刺激を与え成長発達の面からもとても有益であると言われています。

保育園によって様々なお散歩の行き先や目的があると思います。
皆さんの保育園はどんな風にお散歩に出かけていますか?

保育の軸となるお散歩ですが、もう少し遊ぶ時間が欲しいとか、帰園したいのになかなか集合してくれないなど悩みもあると思います。
そんな悩みを解消するために、私が実践したお散歩での事例をご紹介しますのでご参考になれば幸いです。

 

夕方の散歩はどうでしょうか?

保育園にとって午前中のお散歩は大切な日課の一つです。
しかし、午前中だけ外に出て夕方のお迎えまで室内で過ごすというのは月齢が高い子どもたちにとっては時間を持て余すこともあります

そこで、人員や保育環境が許されるのであれば夕方のお散歩もオススメです。
午前中のお散歩とは目的やねらいを変え、たとえば電車を見にいくとか、園の周辺を歩くなどのあくまでも外気浴や探索をメインにしてみるのです。

小さい子どもたちのクラスだと散歩車から降りずに景色を見るだけでも随分違うと思います。

 

「まだ遊びたい!」って言って動かない。そんな時は?

散歩から園に帰る際に困る出来事として、子どもたちが「まだ遊びたかった!」と言って怒ったり泣いたりしてなかなか帰りたがらないことです。

子どもたちだって遊んでいる最中に保育士に帰るよ~と、声をかけられてもまだ遊びたい気持ちは分かります。
でも保育士にだって次の保育の流れのための段取りがあるので予定通りに帰園したい。

そんな時、私が実践したのはスタンプラリーをしながら帰ることです。
スタンプラリーと言っても本当にスタンプを押しながら帰るというのではなく、あらかじめ散歩先から園までの帰り道に目印となりそうな標識やお店の特徴や絵を紙に書いておきます。

その標識や絵を子ども達と帰りながら探すのです。
見つけると保育士がその標識や絵に○をつけてあげます。

このスタンプラリー作戦、子どもたちに好評で、私が「今日は○○探ししますよ」と、声をかけると皆が一斉に集合してくれるようになり、公園からなかなか帰れずに給食の時間が押してしまったということは減りました。

 

宝物は持って帰りたい!

散歩中によく子どもたちがどんぐりや変わった形の枯れ葉を持って帰りたいと言う時はありませんか?
そんな時、私は小さなレジ袋に紐を通してカバンを作り子ども達に斜めがけをしてもらい、そこに拾った宝物を入れて園まで帰っていました。

子どもたちがせっかく拾った宝物。
お母さんへお土産にしたいと素敵なことを言う子もいて、そんな気持ちを大切にしてあげたいと思い考えました。

拾った宝物を手に持ったまま歩いて帰ろうとすると、お友達と手をつなぎにくくなりますし、転んだ時に直ぐに手が出ず危険です。

このビニールカバンは子ども達自身で拾った宝物を入れて持って帰るので、夕方のお迎えの時「これはお散歩で拾ったママへのお土産だよ!」と誇らしげにお母さんへ見せる姿もあり、自信につながると思いました。

 

やっぱり保育はチームワーク!

なんといってもお散歩は保育の重要な活動の一つです。
まず週案を立てる時にお散歩の目的として体を使って遊ぶのか、探索にするのか練ってみましょう。

それによって子ども達へのアプローチや言葉かけが違ってきます。
お散歩に行く前、一緒にお散歩に出る保育士同士で再度、本日のお散歩のねらいを話し合えるといいですね。

そして何よりお散歩は子どもたちが楽しんで安全に活動することが一番大切です。
保育士も子ども達と一緒に外の空気を吸って楽しみましょう。
何か新しい発見があるかもしれませんよ。

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