待機児童の問題から、保育園・保育士の不足、潜在保育士の存在、給料の安さなど様々な改善点が浮き彫りになってきましたね。
でもニュースを見ていてまだまだ理解されていないことってあると思いませんか?
もしかして今がチャンスかもしれません。
こうなったらいいなーって思うこと、みなさんを代表して叫んで見たいと思います。
欲しいのは一時金じゃない
潜在保育士を呼び起こすために、就職準備金を出すような話がありました。
私自身が潜在保育士ですが、思わず「チガーーウ」と叫んでしまいました。
私たちが欲しいのは目先のお金ではなくて、生活して行くのに十分な給料です。
家賃補助の話もありましたが、制約が多すぎますし、一般のしっかりした企業なら当たり前の制度です。
保育士資格は国家資格です。
しかも現状こんなにも必要とされているのに、一家を支えるのに十分な給料がもらえないなんておかしいです。
よく男性保育士は保育士の給料では家庭を作れないなんて言いますが、それに男女は関係ないと思っています。
ここに要求したい。
保育士は公務員並みの給料をもらってしかるべき職業です!
人手が足りないが理解されていない
事務職も経験してみて思ったのですが、一口に「人手不足」と言ってもその職種によって意味が全然違うのです。
事務職などの場合。
人手が足りない
→一人当たりの事務量が増える→決算などに間に合わなくなる→残業増える
(もちろんこれが全てではありません)
保育園の場合。
人手が足りない
→・安全第一のため思い通りの保育ができない
・行事のための準備をする時間もなくなる
・でも行事の期日は変えられないので普段の事務を後回しにする
・残業でこなすことは難しいので仕事を持ち帰る
・睡眠不足
・パソコン作業は家では禁止なので園で奪い合いになる
・いつも誰かが遅番か早番なので担任が揃うことが少ない
・担任揃って取り組みたい活動がなかなかできない
もっともっとありますがやめておきます。
人手不足にアルバイトを配置することもあります。
アルバイトさんは後光がさすくらいありがたい存在ですが、保育士でなければできないことが多すぎるのだと思います。
ここに要求します。
基準を守って配置された保育士数であっても足りないのです。
事務全般を専門にこなす保育士を←ここ大事、各園に2名~配置するべきです。
その保育士事務員は園便りも作れるし、緊急時保育の補助にも入れます。
パソコンで作る書類は下書きを出せば打ち込んでくれます。
ね?夢のようですよね?
体力のない私のような潜在保育士はこのような働き方を望んでいるかもしれません。
身体を壊しやすい職業なのである
「今日のランチどうする?」なんて言えないのは当然なので誰も文句は言いません。
でも、休憩くらいたっぷりのんびり取りたいのです。
毎日走って飛び回って座る暇もないのに休憩室が狭くて、足も伸ばせない。
しかも災害時に配慮して、外でのんびりなんてすることはできない。
腰が痛い時は横にだってなりたいし、ちょっぴり一人になりたい時だってあります。
ここに要求します。
保育園には保育士の人数に見合った休憩室を儲けてください。
私たちには個人のデスクすらないのですから。
思い思いに過ごせるスペースのある保育園の設備を作ってください。
有給が取れる職場にしよう
これは保育士に限らず、どの職種でも問題になっていますね。
本来有給というのは、理由を問わず保証されているものです。
しかし現実は、「子供が熱を出したので」「自分が体調が悪いので」と平身低頭でお願いをし、
時によっては「今日は絶対休めない」とフラフラになりながら出勤したりしますよね。
休みの人がいると回らないような職場の体制はやはりおかしいと思います。
先に述べた「人手が足りない」に話が戻ってしまいますが、さらに「楽しいことでも休める雰囲気」を作ることも大切だと思います。
ここに提案します。
他人の休みも、自分の休みも、「ゆっくり楽しめるものであること」をみんなで理解しましょう。
たくさん叫んでみました。
みなさんはまだ叫びたいことがありますか?
保育園問題が注目されている今がチャンスです。
小さな声でもいいので、自分なりに何か訴えかけてみませんか?
「言っても変わらない」?
本当にそうですか?
「言わなければ変わらない」のです。
あなたの言葉でぜひ伝えてくださいね。