子ども達に日々様々なことを伝え、指導している保育士。
でもちょっと待ってー。
間違っていることありませんか?
今回は、いろいろな場面で間違えそうなことを考えていきましょう。
歌詞編
「雪」を歌ってみてください。
ゆーきや、の後はなんて歌いましたか?
正解は「こんこ」です。
「こんこん」と覚えている人が多いんです。
家庭でもこんこんと歌っているかもしれませんね。
次は「どんぐりころころ」ですよ。
はい、どんぐりころころ・・・
「どんぶりこ」が正解です。
「どんぐりこ」と歌っていませんか?
どんぐりがお池にハマる音が「どんぶりこ」なんですね。
正しいと思っていた歌詞が実は違っていたなんてことは、よくあることです。
私たち保育士は、やはり正しい歌詞を伝えていかなければなりません。
一度楽譜をよーく見てみましょう。
電話の対応編
保育とは直接関係はないかもしれませんが、社会人としては電話のマナーも大切です。
朝の欠席の連絡を受けることがほとんどだと思いますが、いろんな場面を想定してみましょう。
電話を取る時の名乗り方
「〇〇保育園です」だけでも事足りるのですが、正しい名乗り方も覚えておきましょう。
私は必ず「〇〇保育園、山田が承ります」と自分の名前を名乗るようにしていました。
(朝ならば、おはようございますがつきますね)
電話を取った瞬間から、自分が責任を持って対応しますとの意味があります。
ついでに言うと、私は園の内線電話でも「ひまわり組山田です」と応答します。
誰が電話を取ったのかって、すごく大切な情報ですからね。
取り次ぎ方
「園長先生いらっしゃいますか?」と掛かって来た時に
「園長先生は今日はお休みです」なんて言ってる人はいませんか?
正しくは「園長の田中は本日お休みをいただいております」です。
いくら自分にとっては上司でも、相手に伝える時には呼び捨てにします。
もちろん相手によってはもっと軽く対応してもいい時もありますが、基本はしっかり覚えておきましょう。
また、園のどこかにはいるけれど今ここにいない時はどうしますか?
「あー今いません」では相手が困ってしまいますね。
「ただいま席を外しております。」が正解。
その後、伝言を受けるのか、保留して探しに行くのか、はたまた掛け直すのかは相手にゆだねましょう。
その時に必ず名前を聞いておくことです。
相手から名乗らない時は「お名前を頂戴してもよろしいでしょうか」や「お名前を伺ってもよろしいですか」などと尋ねます。
掛け直す時は必ず番号を聞きます。
伝言も名前も番号も、聞いたものは全て「復唱させていただきます」と読み上げて確認します。
余談
これはビジネスマナーになりますが、「もしもし」は使わずに電話をかけます。
「恐れ入りますが〇〇さんでいらっしゃいますか?」のように話します。
私が保育士を退職して電話を使う仕事をした時に、つい「もしもし」が出てしまい苦労しました。
こちらから掛けた時は「恐れ入ります」受けた時は「お電話ありがとうございます」などいろいろな言葉で置き換えていました。
ノックは何回?
訪問先のドアをノックする時何回していますか?
2回と答えた方。
残念ながら、正式には違います。
2回はトイレのノック。
3回は親しい人の場合。
4回はビジネスでも使える丁寧なノックです。
面接室に入る時などは少なくとも2回のノックはやめましょう。
4回も、トトン トトン、のように少し間を開けても良いようです。
ノック一つとっても奥が深いですねぇ。
正しい言葉を知っていますか?
今度は言葉についてです。
話言葉や、簡単なメールなどを使っていると、どんどん簡略化されていく傾向にあります。
あけおめー。ことよろー。なんて初めは、なんだこれは?と思ったものですが、今では普通になっていますよね。
よく言う「ら」抜き言葉も一般的に認められつつあるようです。
(食べられる→食べれる)
自分たちが楽しく、あるいは簡単に使う言葉は問題ないのですが、私たちが保育士として発する言葉は、そのまま子どもたちの言葉として吸収されていきます。
ですから、保育園が正しい言葉で溢れる場所になってほしいと思っています。
「先生、パン」ではなくて「先生パンのおかわりください」
「〇〇くん、足!!」ではなくて「〇〇くん、足を揃えて座ろうね」
「にんじん食べれるかな?」ではなくて「にんじん食べられるかな?」
時代で言葉が変化して行く中ですが、美しい日本語を選んで使っていきましょう。
家庭によっては荒々しい言葉が飛び交っていることもあるかと思います。
それを頭から否定するのではなくて、綺麗な言葉に包んであげる気持ちが大事ですね。
そのためにはたくさん本を読んでください。
作者が違えば、また表現方法も変わってきます。
「あぁ、素敵な言葉だなー」と思ったらどんどん使っていきましょう。
あなた自身も豊かになっていきますよ。
間違えそうなことを考えてきましたが、もちろん正しいだけが正解ではありません。
でも「正しいを知らない」ということは、永遠に正解にはたどり着けないということです。
「正しいことを知っている。でも今はこのやり方で行こう」そう思えるような知識の幅があるといいですね。
皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。