しつけを誤解しないで

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「3歳までの子供は言うこと聞かないから、しつけなんてムリムリ」

そんな書き込みをネットで見つけました。

 

これは一大事です。
そんな考えに賛同する方もいて、さらに問題は深刻かもしれません。

 

しつけの誤解

この書き込みを読んでいると、
「しつけ=言うことをきかせること」
と言う誤解があるのではないかと思いました。

みなさんは「しつけ」をどう捉えていますか?

しつけが、子供を大人の意のままにすることではないことは理解していると思います。
でも、それを保護者にうまく伝えられていますか?

 

正しい「しつけ」のあり方を、保育士として考えていきましょう。

しつけは育つ道しるべ

みなさんは洋服を作ったことはありますか?
一枚の布が、ハサミを入れ針と糸で縫うことで、体にフィットする洋服へと姿を変えていきます。

その時の「しつけ」を思い出してください。

弱めの糸で洋服の形をざっくりと縫うのがしつけです。
これをしなければ、バラバラの布を縫い合わせていくのは至難の技でしょう。
そして、出来上がった時にしつけ糸は取り払ってしまうものです。

このしつけ糸の話は、そっくりそのまま子供の「しつけ」に当てはまると思いませんか?

子供がどんな風に育って欲しいかを思い描くのは、洋服の型紙でしょうか。
その思い描いたものに近づけるために、親は、形を整えながら「しつけ」をしていくのです。

 

やがて抜いてしまう「しつけ糸」ですから、それで細かく縫う必要はありません。

 
でも、しつけ糸の方向はとても大切です。

正しい道はこっちだよと示してあげる、それがしつけです。
子供はその道しるべに従って、自分の力で成長していくことができるのです。

イヤイヤ期はどう「しつけ」ていくのか

冒頭で書いた、
「3歳まではしつけなんてムリ」
と言うのは、おそらく反抗期であるイヤイヤの時期のことを指しているのだと思います。

確かになんでも「イヤ」と言うこの時期に、正しい道はこっちだよなんて悠長なことはいってられないかもしれませんね。

でも実はこの時期こそが、しつけが生きる時期なのです。

 

ポイントはいつどんな時でも態度を変えないこと。

その場で言うことをきかなかったとしても、態度を変えず言い続けることに意味があるのです。

 

公共の場で騒いでいたら、「言うこと聞かない時期だから、言っても仕方ないし……」ではなく

同じ態度で言い続け、誰かに迷惑をかけてしまったら、親が謝る姿勢を見せることです。

 

しつけは、親が正しい姿勢を見せるということも含まれているのですね。

伝えたいこと

保護者も諦めかけているようなそんな時期の子供がいたら、ぜひ伝えてください。
親が正しいことをし続けることも、しつけになるということです。

 

挨拶をしてください。
迷惑をかけたら謝ってください。
感謝の気持ちは言葉にしてください。
ダメなことはダメと言い続けてください。
生活のマナーを見せてあげてください。

 

この基本的なことが、実は一番難しい事かもしれません。

でもとても大切な事です。
ぜひ伝えていってくださいね。

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